湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

旗の台君(仮名)の就職話に/「モーツアルトとクジラ」

2007-07-17 06:50:49 | 引きこもり
台風が抜けたというのに、雨が降り続いている。父型の法事に父が「行く」と言い出して旗の台君(仮名)の父親からの電話が入っていたこともあって、法事は父に任せて蒲田で合流して旗の台君の親御さんと話をした。彼の就職話である。*君の影響が出てから、彼の強い申し出によって、父親の縁故の家具屋に就職できそうだというのだが、倉庫の係りと言うが、不器用だし、フォークリフトなどの実習もあるので、心配なのだと語るのだった。

「この間、彼が職場適応できなかったのは、半人前の仕事しか出来なかったからだ」というのが、お父さんの意見。これは逆だろうと私は反論した。」半人前の周辺の職しか職場は彼に仕事を提供しなかったのだろう」と言った。石橋を叩いてわたる。はじめから即戦力として彼を迎えることは、例え専門職でもやらないだろう。そこには固有名詞を持った企画と人材・顧客が場を織り成しているのだから、誰もがそこでは経験者ではないからだ。彼はそこを身に着けるところが苦手なのであって、百万の免許と資格を身につけてもそれは同じことだと語った。必要なのは彼を理解する職場の導き手であり、彼の情熱だといいかけて、訂正した。情熱ははじめから無媒介に熱病のようにあるのではなく、関係の中に彼が求められているときに、彼の中に湧き上がるのであって、そこを大事に膨らませてくれるジョブコーチが必要だと思うと語った。(この辺の話は旗の台君とご両親の公開許可を取っています。)

ジョブコーチの役割を話して、職場の管轄のハローワークに事情を説明すると仲介してもらえるかもしれないと伝えた。都心からかなり離れたところなので、彼とふたりでハローワークに行ってもいいと伝えたが、「縁故」というところが父親には逆に不安の種なのだという。彼が失敗したとき、父親と先方の企業役員の関係も影響を受けるからだった。仕事のミスならまだいい。職場仲間や上司と喧嘩しかねないからだ。

先方には障碍のことを伝えた上で了解を得ているというが、父親が仲介して破談となれば傷が残るから、よいジョブコーチに出会えるか動いてみることになった。正直言って、縁故だけに諸手をあげて賛成できなかった。改めて彼と会うことになった。

---------

朝、茅ヶ崎市民文化会館から電話が入っていた。9月の会議室予約後、支払い期限が来ているからだった。蒲田からUターンして会館で契約を済ませ、これもメールが入っていた寒川町総合図書館に向かった。予約した「モーツアルトとクジラ」(単行本・ISBN: 978-4-14-081168-9)が来ていた。アスペルガー症候群の青年の恋愛を描いた作品だった。今、スペアちがさきと、茅ヶ崎寒川自閉症児者親の会に上映を持ちかけていた。両者とも提案団体には、なれない状況だとの話。春先に「サム・サッカー」の上映話が消滅した経過があるだけに、作品の魅力をつかんでおきたかったのだ。つい最近まで神楽坂のギンレイで上映していたのだが、これも終わってしまっていたのだった。

●「モーツアルトとクジラ]公式サイト
http://www.mozart-kujira.jp/

しかし誰だろうと、寒川の書架を覘いて考えていたのだった。トゥレット症候群関連の書やレインマンなどの書が並んでいる。それも小説ものが多いのだ。誰か注文を入れているなと感じるのだ。女性かなと思ったりもした。男はこれほど柔らかい書籍選択をしないだろう。そのものを書籍に求めるだろう。(固定観念かな?)

雨降り出した道を急いだが、寒川駅から上り電車出るところだった。結局帰りの茅ヶ崎市立図書館は閉館時間で間に合わず、茅ヶ崎サポセンにチラシを置くのも雨の中。時間切れで夕食の食材を買い込んで主夫仕事。上質のそば粉と上新粉を余分に買って帰宅した。変わり煎餅の材料。仕事の方の巡回が無いときにと頼んでおいたものだったが、雨では干せない。これもまた「おあずけ」なのだった。


夜間傾聴:旗の台君(仮名)
     町田君(仮名)

今夜は読書デーなりとうそぶいて、本をひろげて舟を漕いでいる…。




(校正1回目済み)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする