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日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

再びススキの原に

2022年01月21日 | 自然 季節

 大寒、文字通りの寒波がやって来ている。京都は5年ぶりの大雪という映像に合わせたかのように嫁から大雪ですと便りが届く。いつの雪だったか、東京出張の朝の交通情報、京都・名古屋間は大雪で新幹線は遅れという。新幹線の予約を1時間半早めて、会議に間に合ったことがある。あの時の米原付近の雪景色、幹線沿いなのに驚いたことを思い出す。

 瀬戸内の我が街では、雪の日も少なくはなっており、その景色をいいタイミングで撮れることは少ない。この冬は、庭にちらちらと降ったのを記録しただけ。14日の雪は錦帯橋が化粧するほどではなかった、知り合いの記者がカメラ保存の錦帯橋を見せてくれた。雪は撮れなくても冬に足を運ぶのは錦帯橋下流の中州。

 そこは自然に育ったススキの原。若々しいススキもいいが、枯れたススキが川風になびく姿には独特の風貌を感じ、終をむかえる人の姿にも見える。それは、やがて姿を消し土に還るが、新しい芽を必ず育んでくることを知っているかからもしれないが、いい風景だと眺めている。サンセクの色付きディーゼルでも走るといい構図の1枚になる。

 ススキの原に近づくと重機の音が聞こえる。ススキが見えるとこまで来ると重機が2台動いている。「たまった土砂を取り除いています」という立看があり理解できたがこの付近の土砂攫えは初めて見た。しかし、長くほったらかしにしてあった所に手が入る、土砂を除いたら元の自然のままのススキの原に還るよう、ほっといて欲しい。

 (今日の575) 花穂閉じ 土に還りて 春を待つ
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代八車

2022年01月20日 | 回想

 散歩道の或る通りに古物商というか骨董商というか、それを兼ね備えた(これは私の解釈)大きな店がある。何年か前、早朝の火災で店舗は新しくなり、店頭の品を見ない限り造りだけでは新しい店に見える。長く見ているが、店内には珍しい品が並んでいる。メダカ用に大きな古い陶磁性のカメを購入したことがある。

 そこの店頭では初めて見る代八車の輪(車)が置いてある。珍しいと撮っていると「何の輪ですか」と若いカップルがスマホを向ける。一瞬戸惑ったが「時代物映画で米や炭を乗せて運ぶ長ぼそい車を見たことがあるか」と問うと「覚えがある」という。それに取り付ける車、という迷解説で納得してくれた。取り外せることに驚いていた。

 子どものころ我が家にもあった。使わない時は台を外し軒下に掛けていた。使うのは年に何度か、菜園で出来た大根やイモ類などの収穫の時に使った。代八車は前後が上下しシーソーのようで扱いにくかった。その後、リヤカーが普及、空気の入った車は子どもでも動かせた。

 「八」は8人分の代わりをする車の意(広辞苑)という。その働きは江戸時代では欠かせない運送の役を担った。昭和になり、リヤカーの登場までは主役だった。その後は軽トラが登場、高齢者を応援している。あの時の若い二人の旅人、時代劇ドラマを見ることがあればスマホ写真を開いて思い出してくれると嬉しい。

 (今日の575) 江戸時代 代八車 大重宝
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とび出すな

2022年01月19日 | 地域

 都市の道路からは思いもつかないような道がある。城下町の名残で、舗装はされているが軽自動車もすれ違えない狭い道は珍しくない。そんなでも生活道路として大きな任務を負っている。その一つに児童らの通学路として欠かせない役目がある。車には通学路の幟、児童らには大きな文字で注意を促す。

 登下校時は歩きだから注意が効く。昔と違い、多くの子どもが自転車に乗っている。つい飛び出して事故に会わないか心配することがある。声を掛けたこともある。そんななか、小学校の指導もあり児童らはヘルメットを着用している。嫌がらないのが不思議で若いは母親に聞くと「ヘルメットはフアッションの一つ」と教えられた。確かに作業用の野暮ったさはない。

 我が家は小さな辻の角にある。休日にはよく園児の自転車練習が通りかかる。「足をつけて止まって、右と左を見て、来なかった行こう」後ろから親が声を掛ける。なかには「はい」と返事をする子もいるなど、ほほえましい光景を見ている。こうしてしっかり躾けられていると、車との事故も防げるだろう。

「飛び出すな車は急に止まれない」、交通戦争と言われたころよく聞かされた。運転を始めると「車」を「人」に置き換えて安全運転を心掛けた。最近、TVでよく放映されるドライブレコーダーの映像を見ると、車戦争を仕掛けるような内容がある。飛ばすな、車間距離をとれ、スマホ使うな、飲酒で乗るな、これで事故やトラブルは減る。

 (今日の575) その運転 撮られてますよ ドラレコに 
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まん防下の錦帯橋界隈

2022年01月18日 | 地域

 9日、県下でコロナのまん延防止等重点措置の指定を受けたのは隣の和木町と当岩国市。繁華街に店を持つ経営者は取材に対し「ロックダウンのようだ」と厳しい経営状況を語っている。繁華街へは出かけていないが、報道写真を見ると通りの様子は確かにロックダウンだ。
 
 市内観光の目玉は国・名勝の錦帯橋。ここの入橋料切符売り場もシャッターが閉まり、訪れる人、橋を渡る観光の人は全く見えない。下流の川原駐車場には1台の車もいない。カッコウが鳴く(無く)というが訪れる人が無くひっそりしている。閉まっている土産店もある。あのソフトクリーム100種類で有名な佐々木屋小次郎商店も幅広のシャッターが閉まっている。

 周辺の観光施設は閉鎖されている。市唯一の歴史博物館である徴古館、岩国藩主吉川家伝来の資料や美術工芸品などを収蔵展示する吉川史料館、天然記念物シロヘビの生態が見れるシロヘビの館、鵜飼いをする鵜が見れる吉香鵜の里をはじめ周辺の見どころは閉まっている。

 錦帯橋畔のホテルも感染防止のため休館、岩国城ロープウェイは運休・休館、公園内の茶店も閉まっている。名物のあの大噴水も休止している。寂しい錦帯橋周辺だが、寒風の中で樹木の剪定がされていて春への備えを感じた。春と言えば、ロープウェイ山麓駅舎そばの白梅が咲き始めた。花は小柄だが寒風に吹かれるも凛とする姿がシャッターを押させる。コロナ禍でも自然は春に向っている。

 (今日の575) コロナ禍で 観光客は 寄りつかず
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あの日その時

2022年01月17日 | 回想

 1955(平成7)年1月17日5時46分に阪神淡路大震災が発生した。その時間は出勤前でいつものように朝食をとる時間だった。突然の大きな揺れに驚きながら、棟上げして間もない終の棲家が気になり、現場へ車を走らせた。周囲をかこった覆いに異常はない。内部を確認するも倒れたり崩れた様子はない。ほっとして家に戻った。
 
 「大地震で大変なことになっている」と家内がTVを指す。いくつかの炎が見える。NHK中継画面と東京からの音声がかみ合わない。音声はさしたることは無い感じで流れる。あとで分かったことだが、すべての通信手段が途絶え、双方向の連絡はつかなかったという。ほどなくして関西に帰省していたアナウンサーが連絡を取り、現実の災害状況が伝わり始めた、そんな記憶がある。

 急いで朝食を済ませ出勤。職場のTVで情報を取る。時間の経過とともに被災地の状況は拡大する。まもなく関西に帰省していた社員の家族が被害にあった。関西に住む母親が閉じ込められ救出待ち、出張中社員の安否確認など、TV映像とにらめっこしながら時間が過ぎた。「おい、昼飯は食ったか」という誰かの声を今も記憶している。

 15日の午後、南太平洋のトンガ付近で発生した大規模な噴火、今日の午前にも噴火したという。15日は津波の心配はないといわれたが、夜半になり注意報・警報が発令された。津波発生の原因の詳細はこれから詰められるが、自然界には解明をされていない不思議があるようだ。
 
 (今日の575) 未解明 地球の芯は 謎だらけ
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3回目の接種予約

2022年01月16日 | 生活・ニュース

 オミクロン株の感染は予想されていたより感染力が強いというか高いとうか、猛烈な勢いで広がっている。大都市は感染数でなく、政府のとなえる病床使用率で規制や宣言の発出条件にするという。手遅れにならないことを祈る。病床使用率は専門家なら理解できるのだろうが、私には新規感染者数の方が感染の実態が実感できるし、警戒心を高めると思う。正確で分かりやすい資料を国民に示して欲しい。

 1番は誇れるものだが、誇れない1番がある、その一つ、県内の自治体別コロナ感染者数で当市は県内ワーストワンとなった。当市の感染者数12月・27人、今月は今日まで1052人、、米海兵隊岩国基地は12月・146人、今月は昨日まで761人と異常な増加を示す。知事は海兵隊基地が感染拡大の大きな要因と指摘しているし、外相も同様な見解を示している。

 感染対策のマスクや蜜を避けるほかにワクチンの接種が国の方針となっている。2回目接種から8カ月で3回目追加接種用の通知が先日届いた。電話予約、話し中だったが3回目に繋がる。2月初めの予約がとれほっとした。報道にあるのと違い、今回も気持ちよい応対だった。

 ワクチン接種が4回目、5回目とならない対策を打って欲しい。治療薬も普及し始めたが量が十分でないと第一線の医師はコメントしている。しかし、地方で自粛する高齢者から思えば、年末年始の映像で見た人の移動から感染の急拡大はしかたないのでは、そんな感じがしている。今日もマスクをしないで街歩き中の外国人女性を見かけた。

 (今日の575) 自粛すりゃ 罹らぬはずと 思い込む
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孫の手料理を心待ち

2022年01月15日 | エッセイサロン
2022年1月15日 中国新聞「広場」掲載

 関西の親元を離れ、首都圏に就職した孫娘は自炊を楽しんでいるという。料理が大好きで、赴任する前には「料理練習中」とスマートフォンに写真を送ってくれた。
 先日届いた別の写真には、数種類のおかずが写され「時間のあるときに作り置きしています」と書き添えてあった。そこには私か送った岩国産のレンコンやハクサイなどの野菜が使われていた。「うれしい、きれいにできて」と妻はしばらく眺めていた。
 今冬も、妻は切り干し大根を作った。孫は食べたことがないと言うので送る準備をしている。さらに「おばあちゃんのレシピを送って」と言うので煮しめ、サラダ、酢の物などのレシピも付ける予定だ。どんな料理の写真が届くだろうか。 
 新型コロナウイルス禍もあり5年も会っていない。「次に来た時は料理の腕を振るってほしい」と送信すると、「分かりました」という大きなスタンプが返ってきた。一日も早くその日が来るよう、楽しみに待っている。 

 (今日の575) 庶民的 煮しめの写真 ほっとする
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里帰り

2022年01月14日 | エッセイサロン
2022年1月14日 毎日新聞「男の気持ち」掲載
 
  帰省の光景で笑顔のインタビューが映し出されるたび、妻には済まなかったといつも心でわびている。
 父が急逝した時、私は20代前半、病身の母と2人の妹との4人暮らしになった。弟は遠くに就職、姉は嫁いでいた。上の妹は社会に出たばかり、下は高校生。私は3交代勤務で不規則な生活だった。
 妹と協力し母の世話をしながら生活していた。そんな生活に慣れた頃、考えてもいなかった結婚の話が私に。我が
家の様子はよく話してある、と断った上での見合いだった。縁あって話はまとまった。
 我が家には父の生前から、盆正月に父の弟妹6人が家族そろってやってくる。母はその賄いで客と話す暇はなかっ
た。父が逝った後も叔父叔母たちは「姉さんを励ます」と立ち寄った。その賄いを母に代わって妻が担うことに。や
がて私の弟妹も結婚、今度は弟妹やその子、孫が泊まりがけで来る。そんなことで妻のレシピ帳は膨らんでいった。
 20年余り同居した母を見送り、子どもも社会人となり、夫婦2人となった今は静かな正月を過ごしている。
 昨春就職した孫娘が正月に初めて関西の実家に帰省、両親に会えた喜びをラインで送ってきた。読みながら、妻は
口にしないが、盆暮れに子どもと里帰りできずに寂しかっただろうと改めて思った。母も里帰りできなかった。この
繰り返しに、あの世で母は気の毒に思っているだろう。

 (今日の575) 寅年の 初掲載を 妻は読む
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景観税の新設を

2022年01月13日 | 地域

 日本中が寒さに覆われている。北陸から北海道の雪景色が一転して人の生活の場面に映像が変わると、瀬戸内に住む者として、それは自然との戦にしか思えない。そんなことを思いながら雪がちらつき始めたころ外出した。まもなく、市街地から車で約1時間の市内北部の知人から「どんどん積もっています」と雪の降る庭の写真が届いた。

 間を置かず別の知人から車に積もった雪の写真が届いた。こちらも背景には雪が降っている。同じ市内とは思えない雪景色と返信。すぐに「全くです。住民税を安くしてもらわないといけません」と返ってきた。そこで「景色に課税は出来ないだろう」と送ると「そう来ましたか、評価基準が難しいですね」と検討の余地があるような返事。

 そこで提案した。「累積積雪に応じて住民税を安くする。例えば積雪1㌢千円、30㌢なら3万円」と問うてみた。「それは良いですね。中山間地は夏の草刈り冬の除雪など、暮らしに余分な費用を使っています」。確かに山間部では公道沿いの雑草刈り、除雪などは自分でしなきゃあ生活出来なくなる、苦労される話は直接聞いているが、文字で示されるとその実感がわく。

 自分の、あるいは地域の生活のためとはいえ、口にせずに社会奉仕で処理されている。こんな話を聞いている。通りにくいので狭い県道の草刈りをしていたら「事故が起きたらいけないので止めてくれ」と言われた。なら、住民のために動いてくれるかと言えばそれはない。「景観税の新設」、ぜひ関係者で検討し議会に諮って欲しい。住みよい山間地にするために。

 (今日の575) 草刈りゃな 猪(しし)も通らぬ 里の道
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図書カードに感謝

2022年01月12日 | 生活・ニュース

 新聞に投稿、採用されると嬉しいことに、投書への礼状と図書カードが送られてくる。そこには「ご笑納下さい」と書かれている。笑納は「つまらないものですが、どうぞ笑顔で納めてくださ」や「大したものではありませんが、笑って受け取ってください」という意味を表す。受け取る私は掲載された上に謝礼までもらえるとは大喜びで受け取っている。

 いつだったか、ある新聞社の支局長から「皆さんの投稿掲載スペースを広告料に換算するとばかにならない金額になる」といい、「だから掲載する投稿を選ぶ側も慎重・厳正な姿勢で当たっている」そんな話を聞いた記憶がある。いくら投稿しても載らない、採用されないという声に、いい文章を書いてください、とやんわりと答えたのだろうが中味は重い。

 私が投稿する先はいくつかあるが、字数は250字から600字あまりまで、メール投稿の場合は字数がオーバーすると送信できない。字数の工夫にはカタカナを多用しないように気を付けている。四字熟語など使えば字数減にはいいが、自分の言葉で書くようにしている。既定の字数に合わせるのが投稿への第一歩と無い知恵を絞る。
 
 有難い図書カードは本の購入にあてる。ほかに、これまでは孫の書籍購入の足しになればと小遣い代りに送っていた。社会人となった今はどうするか考えている。図書カードに応えられる投稿を、楽しみながら続けたい。先月掲載分のカードが届き、年の改まったところでいろいろ思っている。

 (今日の575) 積ん読じゃ カードに済まぬ 立てて置く
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