
大寒、文字通りの寒波がやって来ている。京都は5年ぶりの大雪という映像に合わせたかのように嫁から大雪ですと便りが届く。いつの雪だったか、東京出張の朝の交通情報、京都・名古屋間は大雪で新幹線は遅れという。新幹線の予約を1時間半早めて、会議に間に合ったことがある。あの時の米原付近の雪景色、幹線沿いなのに驚いたことを思い出す。
瀬戸内の我が街では、雪の日も少なくはなっており、その景色をいいタイミングで撮れることは少ない。この冬は、庭にちらちらと降ったのを記録しただけ。14日の雪は錦帯橋が化粧するほどではなかった、知り合いの記者がカメラ保存の錦帯橋を見せてくれた。雪は撮れなくても冬に足を運ぶのは錦帯橋下流の中州。
そこは自然に育ったススキの原。若々しいススキもいいが、枯れたススキが川風になびく姿には独特の風貌を感じ、終をむかえる人の姿にも見える。それは、やがて姿を消し土に還るが、新しい芽を必ず育んでくることを知っているかからもしれないが、いい風景だと眺めている。サンセクの色付きディーゼルでも走るといい構図の1枚になる。
ススキの原に近づくと重機の音が聞こえる。ススキが見えるとこまで来ると重機が2台動いている。「たまった土砂を取り除いています」という立看があり理解できたがこの付近の土砂攫えは初めて見た。しかし、長くほったらかしにしてあった所に手が入る、土砂を除いたら元の自然のままのススキの原に還るよう、ほっといて欲しい。
(今日の575) 花穂閉じ 土に還りて 春を待つ