
散歩沿いに長さ30㍍、巾5㍍くらいの畑がある。季節季節の野菜が丁寧に植えられていて通るたびに感心する。今は白菜が出来ているというか茂っている。収穫中で見ていると、大きさが一抱えもありそうなほど広がっている。切り取られるとしっかり外側の痛んだところは除かれいい感じになっていく。こだわりを感じる収穫風景だ。
近くの閉店した後の軒下にベンチを置きそlこに1年を通して野菜が並ぶ。今は白菜や大根、かぶやレンコンなどが並んでいる。一品100円の張り紙と硬貨入れの空き缶が置かれているだけでの無人の野菜売り場。時々、自転車に積んで来た野菜を並べる人を見かける。先日は大きな良くまいた白菜に一株200円とついていた。お、こんなこともあるんだと苦笑させられた。
もう何十年前になるだろうか。仕事で知り合った人が「野菜を戸板に並べ道べりで売り始また元祖は我が地区」と話してくれた。地区のお年寄りが「捨てるのは勿体ない」と共同で始めると、それが次第に各地に広まったという。詳しくは話さないが、知り合いになった人の祖母の話しではないかと感じた。今は各地で大仕掛けで朝市として開かれ、賑わっている。
大きさや形だけで出荷できない野菜を粗末にしない、今なら当たり前に思う発想の実践、地区みんなが力を寄せあわされた結果だろう。1度、その発祥の朝市を覗いた。知人の働きぶりは、会社員とは全く違う動きぶりで、地区の意気込みを感じたことを思い出す。
(今日の575) 白菜は 鍋に欠かせぬ 冬菜かな