日本中が寒さに覆われている。北陸から北海道の雪景色が一転して人の生活の場面に映像が変わると、瀬戸内に住む者として、それは自然との戦にしか思えない。そんなことを思いながら雪がちらつき始めたころ外出した。まもなく、市街地から車で約1時間の市内北部の知人から「どんどん積もっています」と雪の降る庭の写真が届いた。
間を置かず別の知人から車に積もった雪の写真が届いた。こちらも背景には雪が降っている。同じ市内とは思えない雪景色と返信。すぐに「全くです。住民税を安くしてもらわないといけません」と返ってきた。そこで「景色に課税は出来ないだろう」と送ると「そう来ましたか、評価基準が難しいですね」と検討の余地があるような返事。
そこで提案した。「累積積雪に応じて住民税を安くする。例えば積雪1㌢千円、30㌢なら3万円」と問うてみた。「それは良いですね。中山間地は夏の草刈り冬の除雪など、暮らしに余分な費用を使っています」。確かに山間部では公道沿いの雑草刈り、除雪などは自分でしなきゃあ生活出来なくなる、苦労される話は直接聞いているが、文字で示されるとその実感がわく。
自分の、あるいは地域の生活のためとはいえ、口にせずに社会奉仕で処理されている。こんな話を聞いている。通りにくいので狭い県道の草刈りをしていたら「事故が起きたらいけないので止めてくれ」と言われた。なら、住民のために動いてくれるかと言えばそれはない。「景観税の新設」、ぜひ関係者で検討し議会に諮って欲しい。住みよい山間地にするために。
(今日の575) 草刈りゃな 猪(しし)も通らぬ 里の道