原油の埋蔵量はこれから30年、そんな教科書の記述から何倍も年数は経ったが、原油は今も地球燃料のトップ位置にある。コロナ禍で停滞下降した経済が回復に向かいつつあり、原油需要量が増加している。一方で産油国が増産を見送っているなどから、原油の先物取引値が上昇し末端の価格がうなぎのぼりだ。
ここひと月でガソリン1リットルが、2円、2円。3円、3円とスッテプを踏んで10円アップした。「ご迷惑をお掛け致しますことをお詫び申し上げますとともに、これからも当店への変わらぬご愛顧宜しくお願いいたします」と毎回メールで値上げ前日に入って来る。車載タンクの状況もあったが、私は2回目の2円アップの前日に給油したので、8円分の支払い増を免れた。
170円台になる予想も出ている。「こんな値上げと選挙が同時進行で候補者も燃料費が大変だろう」と心配した人がいた。いろいろ規定はあるが候補者選挙カー1台のガソリン代は公費でまかなわれるから心配はない。だから名前の連呼だけでなくしっか有権者の声を聞き、実行できる公約を出してほしい。伴走車のガソリン代は請求できない。
長年お世話になっているGSも合理化されてきた。従業員の人数は半数くらいになった。顧客別の対応や窓拭きの中止、給油方式のセルフ化、レンタカー事業の開始など多角化に向かっている。街では諸物価の値上がり始まっている。ひと品はわずかな値上げであっても、それは日常用品全般にわたると家計に大きく響く。報道機関の総選挙投票予測では政治改革には遠そうな結果になっている。さて、どうなるのだろうか。