その日初めて車を始動すると「今日は〇〇の日」と自動的に音声が出る。子どもの頃から聞いている伝統的なもの、販売促進のため業界が制定した日、語呂合わせの日などいろいろあって、苦笑する日もある。ちなみに昨日の10月10日、昔は体育の日、記念に残る日だったが今は3連休のための1日にすぎなくなった。昨日は高齢者向けで「10(テン)・10(トウ)で転倒・防止の日」、傑作と思う。
昨日と今日は日本で初めての「デジタルの日」。デジタル庁発足前から決まっていたそうで、祝日ではないが官公庁はじめ賛同する企業や団体などが盛り上げているそうだ。なぜ昨日と今日か、それは知られている通り「2進法」の「0」と「1」にちなんだこの2日間と決めた。数字の語呂合わせにちなんだものだ。「デジタルについて振り返り、体験し、見直し、共有し合える定期的な機会」との位置づけという。よく分からない。
デジタル庁発足前から関連企業の接待問題で世間を騒がせ、発足後も接待した問題の続報があり、世間の想いは「公正・公平な日本のデジタル化が築けるか」である。月刊誌文藝春秋10号掲載の記事を読むと心配が加速する。
コロナ禍で働き方も大きく変わっている。目には見えない0と1を使って世界が変わろうとしている。そんなシステムを狙って情報を操作したり盗むという犯罪が地球レベルで起きている。国や自治体の指示通り操作しても国民が被害にあうことは消せないだろう。楽しむうちのデジタルはいいが、個人管理には万に一つの間違いの起きないデジタル庁でと願う。