日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

日本式の塾

2019年08月25日 | 地域

 「親として義務教育を受けらせる義務」から解放され30数年が過ぎる。今では義務教育の子らの登下校中の爽やかな会話や笑い声から元気を貰っている。先日の朝、家の前に女子中学生が立っている。「お早うございます」と挨拶をくれる。「部活?」と聞くと「オープンハイスクールで高校訪問です」という返事、教育の世代の移り変わりを思った。

 来年から小学校でもパソコン教育が始まる。市内でも簡単なプログラミングの講座が始まっていると聞いた。パソコンを一人一台貸与され仕事に使い始めて30年にもならない。この間の進歩を一口に言えば「使っているつもりが使われている」というのが私のパソコン力、誤操作すると黙って作動停止する。それでも面白くて触っている。

 そんな教育界の変わりように、日本の礎や言葉を知って立ち向かっているのだろうかと思うことがある。塾も繁盛しているようだがこれは受験対策としての広告になっている。そんな入試には直結しない看板が近くにある。子どもらの明るい声を通りがかりに聞く。そろばん玉をはじく音も聞くこともある。小学校高学年でそぞばんの授業があったことを思い出し、パチパチという音が懐かしい。

 パソコンも英語も小学校で始まる。そろばんはどうなのだろう。私が自分の電卓を始めて手にしたのは1969年、ひと月分の給料に近い価格だったが、その機能に驚きながら計算尺にさよならした。パソコンもそれに似ていた。ただ、日本式の読み書きそろばん教室を旧いと言い切れない良さがある。PCの無い時代、珠算6段の女子社員の計算力は電卓よりも早く正確で関係した者は舌を巻いた。
コメント
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