日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

モリアオガエルの卵塊

2017年05月07日 | 自然 季節

 惜しまれながら桜が短い花期を終えると新緑の季節になる。新緑に包まれると身も心も洗われる、そんなすがすがしさを感じるのは人だけに有らず。この季節になると吉香公園は紅葉谷公園にある六角亭付近で姿を見ることができるのは「モリアオガエルの卵塊」。カエルは水中に産卵するが、モリアオガエルは水面にせり出した木の枝や草などに卵塊を産みつける。

 今日は膨れた3個の卵塊を葉陰に見つけた。卵塊の表面は乾いた和紙のようなシートで、孵化するまで卵を守るという。以前、「1週間から10日で孵化する。おたまじゃくしの形で水面に落ちるが、1個の卵塊から数百匹にもなる」と教えられた。その人は、孵化する卵塊を撮るため1日かけると言っていた。

 卵塊下の池の水域は2か所、どちらも水量はごくわずか、一方はおたまじゃくしが動けない状態、もう片方も十分とは言えない、もし雨がなければ死滅するのではないかと心配する。そんな状態なので池の中に降りて撮ることができた。何を撮ってですか、幾組かの観光客から聞かれた。説明すると「聞いてはいるが初めて見る」と卵塊撮影会の賑わいになった。あまりに少ない水量に「池の管理はだれですか」と問い詰められた。

 繁殖期だからか池の周囲ではカエルの鳴き声が絶えない。おたまじゃくしは1カ月ほどで成長する。この池には天敵のアカハライモリがいる。それを切り抜けると足が生え幼いカエルの姿でしばらく水辺にいる。やがてそばにある城山の森林へと移り生活する、という。森林へ移るときの危険はヘビだと先の人が教えてくれたことを思い出し、足早に逃げろよと言い置いた。

           
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