日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

タケノコ

2017年05月05日 | 自然 季節

 少し時期遅れの話しです。地上へ顔をのぞかせる前の柔らかくて美味いタケノコをイノシシが掘り起こして食べなくったので、「イノシシも食べ飽きたのかようやく人様が食べられだした」という話を竹林を所有する何人もの方から聞いた。昨年も人が食べるのは「イノシシの食べ残し」と聞いた。人にはまねできない掘り起こしというがまだ見たことはない。

 「あれもイノシシのいたずら」と教えられたのは倒れている2本のタケノコ、顔を覗かせて1日目位の形のいいものという。切り口は鍬や刃物で切ったとはみえない、引きちぎったようだが、色変わりしていないからそれほど時間が経っていないという。「食べ飽きたのか他にいい食い物があったから食べなかった」と倒れたタケノコを片付けながら話してくれるのは私より高齢に見える。

 そんなタケノコ、これを商いとする人が「50年携わるが今年のような不作は初めて」と話している。「旬を食べる、といっても今年の値段は例年の倍」、「副食のメインではないので買わない」、「品薄で高値なのでタケノコご飯が出せない」と応えるのは食堂のおかみさん。通り道で見かける竹林には収穫されない伸びた物を見かけたが、もったいないことだったことになる。

 そんなに困窮したタケノコとは知らず、たくさん頂いた、それも茹でたものばかりだった。思えば贅沢なタケノコ三昧ということになる。大方の落葉樹は春に芽吹き秋に落葉する。竹はこの時期に落葉し秋に青々とした葉を誇りながらタケノコの準備をする。今日は立夏、暦の上では夏に入る。そろそろタケノコも終わりだろう。 
コメント (4)
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