日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

余り物に福がある

2017年05月22日 | 陶芸

 陶芸教室自由制作の日の私の制作風景は「今日は何を作る」と問われ「完成してみんことには」と、しばしば返事をしている。小鉢のつもりが皿になったり、コーヒーカップをと始めたが茶飲みカップに、ラーメン丼がごはん茶碗へと、指先が、意図しない形を作り出す。たまには面白い形になり、まあいいかと納得するなど無責任なこともある。

 1塊500㌘の粘土を使う。これを使い切って作品にすることはない。なめらかな仕上がり、形を整えて見かけ良くする、肉厚なので薄くするなど形になったものを美容整形のごとく削る。茶碗などの脚部を整える時には「ごっそり」削り落とす。すると1塊の使い残し、余りが出る。これで小物を制作するか次回つかうなど粘土を無駄にしない。

 そんな余り粘土で作った小さな花入れと皿が我が家で大事に使われている。恰好よく言えば即興的に作った作品、余ったからその場の成り行きで作ったもので、皿の大きさは10㌢ほどしかない。制作日は異なるが色合いが偶然同系色で組み合わせが可能になった。押入れに仕舞いこまれずに日の目に触れている。小品も喜んでいるだろう。

 「残り物や余り物に福がある」、「人が取り残したものや余ったようなものに思いがけない幸福や利益が潜んでいる。人と争わない遠慮深い人に、思いがけない福が訪れる」ということ。1度だけあみだ籤でことわざ通りの経験をした。先を争うことを戒める時にも用いるという。とは言っても遅れて皆さんに迷惑をかけないよう歩んでいこう。
コメント
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