日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

冬日暖か

2016年12月14日 | 自然 季節

 雑草は枯れて次第に背が低くなり、やがて土にかえり次世代の糧になる。しかし、歌を詠む人らは枯草といわず冬草と呼び枯れた姿の中に様々な詠み方をするという。霜にあたって色づいた草、水辺で凍てた草、さすが詠み手と感じさせる。確かにウオーキング中に枯草の中に少し緑の残っているのを見つけると元気づけられる。

 草もだが木の葉も散る。風に舞いながら路上を駆け回る様子は齢に関係なくいいものだ。歌を趣味にする人なら一句になるだろう。そんな散る木の葉に例えて「木の葉髪(このはがみ)」という言葉を知った。 木の葉が散る頃なので風流に木の葉髪というそうだ。思いついた人は、語感に寂しさを感じさせることから頭髪豊かな人ではないような気がする。

 冬に入ると頭髪が抜けやすくなる、そういえば聞いた気もするが、若い時は理髪料の割り増しを、冗談にしろいわれた頭髪量、今はその面影は微塵ほどもなく薄くなった。これ以上気にしても仕方ないと最近は思っている。いつだったか親戚の子が「おじちゃん、いつ髪が生えるの」と背中から問いかけられ戸惑ったことがある。

 すっかり葉の散った裸木を見上げて木はいいなあと思う。木は冬だけ葉を落とすが、抜け毛は冬だけでなく四季を通して続く。木の葉は蘇るが頭頂に芽吹く春は再び来ない。しかし、直感的ないいこともある。それは頭髪豊かな人は感じない冬の太陽、冬の日差しの暖かさを直接頭に感じる。自然の恵み自然のやさしさだろうか。今夜は先月のスーパームーンに次いで月が大きく見えるそうで、撮っておいた。
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