日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

列島は長い

2016年12月02日 | 自然 季節

 日本列島は北海道から関東まで南下し直角的に向きを変え西方に延びる。そして本州西端で再び南下し九州・沖縄へと続く。その長さは約3千㌔といわれる。大きくは北海道、九州、四国、そして本州という4つの島からなっている。本州は日本最大の島、世界では7番の大きさだという。

 長い列島ゆえに、その地ならではの独自の文化が起き根付き発展する。そうした文化は地方独自の文化財となりやがて国指定にまで発展する。それを伝承する人らの苦労や地域の取り組みなどはたまにルポで拝見する。そのたびに並々ならぬ粘りとそれへの深い愛着を持たれていることを感じている。過疎や少子化でこれらの担い手不足が進み地方文化の継続に懸念のあることがたびたび指摘されている。

 このたび青森県から大分県まで18府県23件の祭りで構成される「山・鉾・屋台」がユネスコの無形文化遺産に登録された。大方は初耳の遺産名だが歌舞伎、和食、和紙などに続き「世界の宝」と認められた。登録対象の中で最古の遺産は「京都祇園祭の山鉾行事」で平安時代が起源という。今回の登録が過疎や少子化で継続が心配される地方の励みになることを願っている。

 北日本は風雪、猛吹雪など瀬戸内沿いではありえない天気予報が出ている。それなのに当地は小春日和、列島の長さを感じながらウオーキングに出る。錦帯橋を渡りながら、この橋と付近の景観を世界文化遺産にという運動が知事を頭にした組織が発足、本格的な活動が開始されるようだ。架橋技術のすばらしさを伝え残したいと言いながら、その裏には観光客誘致目的でしかない見え見えの発言が出る。錦帯橋の畔で長く橋を眺める銀杏らはどんな思いをしているだろうか。
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