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図書館の父

2016年08月25日 | しっちょる岩国


 岩国市中央図書館の玄関を入ってすぐの右側に「図書館の父 田中稲城翁」の銅像がある。この設置は5月下旬に報道された。最近発行された『近大日本の礎を築いた七人の男たち 岩国セブン・ファザーズ物語』のうちの一人として載っているそうだ。銅像の銘板の下に氏の紹介がされている。その紹介文の中に「岩国図書館の建設を助けた」と短い照会がある。

 岩国図書館は今は教育資料館になっている三層楼の岩国学校が初めて図書館として発足したのは1910(明治43)年8月という。その後、1923(大正2)年10月現在地(岩国4丁目)に「子爵吉川元光公」より岩国町に寄付された。祖父吉川経幹公50年祭、経健公10年祭を営まれその追憶の意により寄付された。

 「図書館の創設について田中稲城(たなか いなぎ)氏は調査を担任、建物は山口県立図書館、長府図書館を参納し検討」(岩国図書館八十年史)とある。氏は1856(安政3)年1月6日生まれ、昔風に書くと周防国玖珂郡今津生まれ、岩国藩士末永藤蔵三男、幼名辰之助、のち田中仲蔵の養子となり林蔵と改名、さらに稲城と改める。

 帝国図書館初代会長、日本図書館協会初代会長など日本の図書館の発展に数多く尽くされ「図書館の父」と呼ばれるそうです。氏の信条と言える「図書館は国民の大学です」という言葉を残されている。晩年は故郷で過ごされ1925(大正14)年2月に70歳で永眠された。
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