日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

書状集箱

2016年08月30日 | しっちょる岩国


 小泉首相の時代、国営で行われていた郵政3事業の民営化策で国論は割れた。自民党も分裂、衆院は解散総選挙となった。結果は民営化推進側が勝どきをあげ、株式会社になった。民営化してもサービスは落とさないとされたが、地方ではそうはいかなかった。小泉さんの思いは国の隅々まで届いていない。

 郵便は民営化されたが、秒進分歩で進化する通信手段に押され苦しい経営を強いられている。メールが年賀状減少の一因と言われた話すら忘れられる。年賀状は戦後のことだが、日本の郵便制度が始まったのは1871(明治4)年、教科書で日本郵便制度の父と教わった前島 密は今をどう思ってみているだろう。

 郵便制度が変わっても色や形は時代にそぐわされて来たが変わっていないもの、それはポスト。制度発足時は「書状集箱(しょじょうあつめばこ)」として各地に設けられたという。観光地では景観に合わせ今も発足時と同じ箱が設けられ、名勝・錦帯橋の横山側にもある。観光都市らしく「POST」表示もある。

 「このポスト(書状集箱)は郵便事業創業当時使用していたものと同型、歴史と文化の町岩国の町並みに合わせ設置しました。他のポスト同様に取り集めを行いますのでご利用ください」とPRされている。周囲から和が薄れゆくなかで十数年ここに立ち続ける「書状集箱」をご苦労さんと慰める。
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