日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

セミも暑いかね

2016年08月10日 | 自然 季節


 大きな桜の木の根元にしゃがんでいる二人、「おばあちゃん、セミも暑いかね」「暑いから葉の陰にいるんよ」「ふ~ん」、捕まえたセミを虫かごに入れながらの会話が聞こえた。帰省した孫娘と楽しむ祖母の嬉しそうなひとコマだろうか。ゲームやスマホから離れセミを獲る、子どものころの懐かしい光景にほっとする。それにしても「暑いから葉陰」という即答に孫は納得、おばあちゃんは賢い。

 暑いといえば連日高温注意報が出る。当日あるいは翌日の最高気温が概ね35度以上になることが予想される場合に出る。熱中症への注意呼びかけにも連動する。県内は11時半ころから21時半ころの時間帯に注意が必要という。セミを獲っていた女の子は真新しい麦わら帽子を被っていた。おばあちゃんの心配りだろう。

 「暑い、暑い」と愚痴ばかりたたくと、セミの鳴き声までも暑さを助長させる。しかし、鳴き声はうるさいが、彼らがこの季節鳴けるということは地球がまだ大丈夫のようだと思うと鳴き声も騒音でなくなるから不思議だ。これは数日前に出会った自称忙し屋主婦さんのブログ。短い夏場だけのセミの生存期間、鳴き声は自然がまだある証とは面白い。

 セミには題材として随分お世話になっている。夏休みの昆虫採種では種類の多いセミは欠かせない標本になる。セミ取りの子どもの姿を書いて投稿し掲載された。落ちてきたセミの亡骸からその一生を綴った文は夏の終わるころに載った。ほかにもセミのことは書いた、しかし、自然があるからセミは鳴けると絡めて考えたことはなかった。セミも暑いかね、小さな女の子の疑問、素直な気心が滲む。
コメント
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