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紅白の百日紅の花、盛りと咲いる庭、そろそろ引っ込もうかと思案している木もある。観察したことはないがおよそ100日の間咲くという。そんなに咲き続けるのかと聞くと、「咲き続けているように見えるが、1度咲いた枝先から再び芽が出て花をつける」から散らずに咲いているように見えるのだと教えられる。
子どものころ、たくさん庭木の植わっている家が遊び場になることがあった。そこに数本のサルスベリがあった。幹、樹皮を手でさするとスベスベでほかの庭木では味わえない、少々気味悪い感じだった。その家のおじさんに「よく滑る木なので、木登り上手の猿も登れないから猿滑」と教わる。そのころ信じたか否か記憶していないが、幹には猿の腰掛が掛かっていた。
この季節、白やピンクの芙蓉の花もあちこち咲いている。しっかり陽の方を向いて暑さに負けない姿を見せてくれる。朝顔と同じで朝咲いて夕方にはしぼむ1日花。現役のころ、会社の保養所入り口に酔芙蓉が何本か茂っていた。管理人が、しっかり飲んで酸芙蓉に負けないように赤くなって、と薦めてくれた。保養所ならではのもてなしだった。
盆が過ぎ虫の声が聞こえ始め秋の気配を感じるのか、朝顔の勢いが薄れてきた。代わりに色変わりした種はいつでも採種をと構えている。狭庭の隅っこに彼岸花1本が顔を見せ始めた。ひと月ばかり早いが様子見の先遣花だろうか。暑い暑いと酷評されながらも自然は確かに移り変わっている。暑さに緩んだ体力気力、変化へ遅れないようにタスキを締め直そう。