「ころもがえ」は「衣替え」「衣替」「衣更え」「更衣」などと表記するそうだ。季節の移り変わりに応じて衣服を替えることで、気持ちの切り替えにもなる。衣替えといえば高校生の通学風景がニュース映像になる。白い制服は清々しさを感じる。
洋の東西の区別がつきにくくなった服装の世界、特に女性ファッションでは衣替えは季語の世界かも知れない。それでも制服の世界では長い歴史に導かれるように続いているが、今日から大臣もクールビズスタイルで沖縄「かりゆし」姿に。
このまま朽ち果てるのかと思わせた枯芭蕉、薄緑色の若葉がその根本からも古い茎からも伸び始めた。古い茎に垂れ下がっている枯れ葉は新葉に途を譲るかのように小さくなっている。毎年これも自然の衣替えのひとつとして眺める。
ひと飛びに秋へ衣装替えの準備を目にした。ポピーが綺麗と聞いていたので、通りがかりに立寄った。ポピーは初夏の風を気持ちよさそうに受け揺れている。その周りにコスモスがあちこちに咲き、次はこちらと風に揺れている。もう秋の準備かとその先取りに驚いた。
衣替えは季節に合った物を着るというそれだけでない。これまで着たものを次のシーズンにも着れるよう手入れして収納しておくことも大切な衣替えのひとつ。何事にもエコのつくこの頃、エコひいきしないでどれも大切に仕舞い、防虫剤を入れておこう。家内のそれを見ていてすることだけは知っている。
(写真:ポピーにちょっと遠慮して咲いた早咲きのコスモス)