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突然、頭上でけたたましいスズメの鳴き声。足を止めて見上げるが姿は見えない。何か異変、そう思いながら歩き始めたとき道の真ん中でしゃがむ様な姿のスズメが1羽。
近づくと飛べないのだろう跳ねるように逃げる。心持ち丸く見えるのは威嚇だろうか。小刻みに震えているようにも見える。けたたましい鳴き声は「人が近づく」という飛べない子スズメへの親スズメからの警報だった。
怪我をしているようには見えない。道の真ん中では車が通る、それを避けるため掴んで移そうとした。やはり道の真ん中を跳ねるように逃げる。追いかけながらある家の門扉内側へ追いやった。親スズメの鳴き声は続く。子スズメは小さな声で答えている。
大型の鳥にでも襲われたのだろうか。空にも敵がいようが地上では車が通る。この時期ヘビも活動している。子スズメは門扉の内から見上げて鳴いている。まだ危険は続く、親鳥がどうして助けるのかと思いながら立ち去った。
肉親同士の悲しい事件報道が多い。親が子どもに手をかける、虐待するという報道も多い。専門家からは原因やその背景が語られるが同じことが繰返される。
素人から思えばいづれも「自己中心・自分本位」の行動であり、思考が幼児期から成長していない、そんなことを考える。
思いやる心や気持ちを教える、大人がその先頭に立つことだろう、時間が掛かっても。といいながら手本を示せることは何も持ち合わせないことが寂しい。
(写真:門扉の内側で鳴く子スズメ)