![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/20/4be45ad54243e0c714d42c5022c4f45a.jpg)
雨上がり、湿っぽい空気と曇り空でも木々の緑は鮮やか。日がさすと木陰は少しましな場所になる。
桜の木の下を通りながら見上げたら、小豆ほどの大きさの実のようなものがどの枝にもついている。蕾だろうか。
桜の終わったあとボタンだ躑躅だ、藤だ芍薬と人々は目移りする間も、桜は自然の摂理に従って次に向かって黙々と準備をしている。
やがて葉は落ち寒風にさらされる裸木を幾百の蕾が守る。時が来れば開花し喜ばれる桜、いっときも立止まることなく生きつなぐ路を進んでいる。
少し暗い感じがする「黙々」という字は好きなひとつだ。与えられたことは周囲を顧慮せず、自分のペースでやっていく、「黙々として働く」といういい言葉がある。
桜は自然の摂理に従うとはいえ、人の「黙々と働く」姿を連想させる。それは大きな責任を果たし結果を出すことに通じる。
桜を見習えとまでは言わないが、税の使い方は庶民の生活に目線をおいた方法を考えその責任を果たせ、これが人の摂理というものだ。
責任を問われたら黙々ならぬ「もぐもぐ」とした返事はせぬよう自信ある公僕であれ。
(写真:初夏の日差しに照らされる桜の蕾)