日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

一期一会の書

2007年10月17日 | 回想


ある新聞社のブログに読者の寄稿欄がある。そこに「一期一会」と題した連載がある。その登場人物に1人の市井に過ぎないわが身が紹介された。次回もあるそうだが、何が飛び出すのだろうか。

一期一会で思い出す。
先輩で、いまもその道で活躍され外国にも名前の通じた書道家がおられる。定年退職の記念にと「一期一会」の書を残された。

その当時すでに著名な方だった。どれほど素晴らしく価値あるものか判断がつきかねた。大変失礼とは思ったが素人分かりするため当時の最新の書道名鑑を参考に価格を調べた。

全国の書道家の業績や経歴にあわせ作品が掲載されていた。判読できない作品の多さに同僚と驚きながらページを繰った。捜している先輩の作品の側に100万円の文字があった。サラリーマンを続けながらすでに名鑑に名を連ねる実力を持っておられた。

立派な表装をし教育室に掲げた。20数年以上前のことだ。お宝鑑定などない時代の作品、いまではもっと価値ある書になっているのではなかろうか。

書道家といわれる人に出会うことはもうないだろう。するとあのときが書道家との一期一会の縁だった。

(写真:ブログの1部)
コメント (4)
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