トラン・アン・ユン監督の『ノルウェイの森』が公開されたので見に行く。
とってもへんな映画でした。
原作のダイジェストのようでいて「あああの場面」「ああこの場面」「結構速い展開で話が進むな」と思っていたけれど、直子がなんだかへんな女だったり、突撃隊はちょっとしか出てこなかったり、国旗掲揚もラジオ体操の跳躍もなかったり、寿司折をくれる漁師も出なかったり、レイコさんが大家さんに挨拶に行く場面もなかったり、レイコさんの「そこはシワよ」もなかったり、原作で好きな場面がないことが多かった。緑の父親はなんのために登場したのかよくわからなかった。
原作を読まずにあの映画を見て理解できるとは到底思えないので(深い内容を理解できないと言っているのではなくて、登場人物の関係が理解できないと思う)、読んでいないひとは是非原作を読んでみてください。映画は特に見なくてもよいですけど。
でも、あらためて考えてみれば、村上春樹の『ノルウェイの森』って映像にしてしまうとあのようになってしまうのだなとも思った。そして映画を見ながら僕はいったいこの話のどこがそんなに好きなのだろうと不思議に思った。たぶんあらすじでは表現できないなにかが好きなのだろう。
松山ケンイチが青森に行ったことがないと言うところや、「もちろん」を連発するところなど、好きなところもあった。
いま思えば、緑が最初に登場し、主人公が髪を切った彼女に「ちょっと横を向いてみて」「すごくよく似合うよ」と言うところで、突然ビートルズの「ノルウェーの森」が流れてエンドロールが始まるくらいがちょうど良かったかもしれない。あのころはわりと良いと思っていた。
とってもへんな映画でした。
原作のダイジェストのようでいて「あああの場面」「ああこの場面」「結構速い展開で話が進むな」と思っていたけれど、直子がなんだかへんな女だったり、突撃隊はちょっとしか出てこなかったり、国旗掲揚もラジオ体操の跳躍もなかったり、寿司折をくれる漁師も出なかったり、レイコさんが大家さんに挨拶に行く場面もなかったり、レイコさんの「そこはシワよ」もなかったり、原作で好きな場面がないことが多かった。緑の父親はなんのために登場したのかよくわからなかった。
原作を読まずにあの映画を見て理解できるとは到底思えないので(深い内容を理解できないと言っているのではなくて、登場人物の関係が理解できないと思う)、読んでいないひとは是非原作を読んでみてください。映画は特に見なくてもよいですけど。
でも、あらためて考えてみれば、村上春樹の『ノルウェイの森』って映像にしてしまうとあのようになってしまうのだなとも思った。そして映画を見ながら僕はいったいこの話のどこがそんなに好きなのだろうと不思議に思った。たぶんあらすじでは表現できないなにかが好きなのだろう。
松山ケンイチが青森に行ったことがないと言うところや、「もちろん」を連発するところなど、好きなところもあった。
いま思えば、緑が最初に登場し、主人公が髪を切った彼女に「ちょっと横を向いてみて」「すごくよく似合うよ」と言うところで、突然ビートルズの「ノルウェーの森」が流れてエンドロールが始まるくらいがちょうど良かったかもしれない。あのころはわりと良いと思っていた。