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酒井順子『金閣寺の燃やし方』

2010年12月26日 22時58分04秒 | 文学
テレビで「M-1グランプリ2010」を見た。
ジャルジャルがおもしろいと思った。

酒井順子『金閣寺の燃やし方』(講談社)を図書館で借りて読んだ。
「面白すぎる新・文芸評論」と宣伝文句にあったのでどんなもんじゃいと思って読んだが、ちっともおもしろくなかった。雰囲気で言えば、大学生の卒論のような感じだった。「は!」と思わせるところはなく、ソツなく書いたといった感じ。
三島由紀夫的な部分と水上勉的な部分がわたしにはある、って本一冊の最後の感想としては甘い。
三島由紀夫を読むためのブックガイドになるかと思って読んだが、三島由紀夫の何かを読もうという気にならなかった。『金閣寺』にも惹かれなかった。一度読んだことはあって何がおもしろいのかさっぱり分からなかったのだが、今回この本を読んでも「どこがおもしろいのだろう」と思った。完璧な美を壊すことに喜びを感じるという性質が三島にはあって、その意味が僕にはさっぱりわからないのだろうなと思った。そういうのは仕方のないことだと思う。酒井順子が三島由紀夫のどこが好きなのかを聞いてみたい。
水上勉は、松本清張のようなひとだった。低い位置から世の中を見て非難する作家のようだ。興味は持てなかった。『金閣炎上』は立ち読みしてみたいと思ったが現在絶版のようだ。
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