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年末

2010年12月30日 00時46分24秒 | 文学
今日からお休み。
10時頃まで寝る。だらだらと一日なにもしないまま過ごしそうだったけれど頑張って掃除をする。
その他は麻雀ゲームをしたり(暇ができるとこれをやってしまう)、本を読んだり、ご飯を食べに行ったり、本屋に行ったりして過ごす。
本は、半藤一利の『荷風さんの戦後』(ちくま文庫)を読んでいる。この間NHKのBSで、これまでに放送した番組のなかでも特に良かった番組を放送していて、谷崎潤一郎と永井荷風が疎開先で逢ってすき焼きを食べたという話を知った(番組名は「食は文学にあり」)。番組に半藤一利も出演したのだが、そのせいで永井荷風に興味を持ち、この本を読むことにした。
読んでいると永井荷風が変わり者のおじさんで、親戚だったら、または近所に住んでいたら、めんどくさい人だなと思った。家の中を土足で歩いたりラジオがうるさいと言ってはどっかに行ってしまったり、そうとうな偏屈じじいだと思う。
文学者は人格者だとどうしても思いがちなのであるが、そんなことはないのだということを周りの人間の書いたものを読むたびに思わされる。
本屋で雑誌「考える人」の最新刊を立ち読み。今回は紀行文学特集。どういうものが取り上げられているかと思っていたけれど、興味のありそうなものもない。そもそもどういう本が取り上げられているのかがよくわからない作りだったように思う(立ち読みなのではっきりとはわからない)。紀行文学の雑誌での特集だからこの本ではここの土地を旅行して、という感じの記事が写真付きで載っているものを想定したけれど、そんな感じではなかったように思う。そういうものを期待していたのでそういうものではなくて期待はずれな気がした。勝手に想定したこちらが悪い。
ニーチェの『ツァラトゥストラ』の新訳(光文社古典新訳文庫)を読んだらとてもおもしろそうなので、下巻が出たら読もうと思う。あの話は意味が分からなくてとても読めた代物ではないと思っていたけれど、新訳ではパラパラとめくって目についたところがすべて興味を惹かれた。おそらく良い本なのだろう。ニーチェといえば話題の『超訳 ニーチェの言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)も少し立ち読みしたことがあるが、読みやすくておもしろそうだった。機会があれば読みたい。買おうとまでは今のところ思っていないので、誰かくれないかなあと思っている。
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