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竹田青嗣『ハイデガー入門』

2022年05月14日 12時27分51秒 | 文学
竹田青嗣『ハイデガー入門』(講談社学術文庫)を読んだ。
昔読んだ印象で竹田青嗣の他の著作に比べると難しい印象があったのだが、やはり難しい本だった。
後期ハイデガーの思想が難しい上に、こちらとしてはそこまで理解して読む必要があるものとも思えないので、話についていけない。
竹田青嗣はハイデガーが本来と非本来を分けることに批判的でそのことをくり返し言うので、読む方もだんだんと特に後期ハイデガーには読む価値がないものと思えてくる。

高井ゆと里の本では「本来性」と訳されているドイツ語には「固有の」という意味があって、そんなに正しいというニュアンスはないというように書かれていたように思うが、そうだとしてもこっちが正しくて、実際の私たちの生き方のほうは正しくないというニュアンスはどうしたってあるように思う。
そこがハイデガー思想の重大な欠点であるという竹田青嗣の考えは正しいように思う。
岩波文庫の『存在と時間』は入手したのでいつか読もうと思うが、すぐには読まないかもしれない。
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