ダブログ宣言!

ひとりでするのがブログなら、
ふたりでするのがダブログ。

☆将棋 (メモ67)

2008年07月24日 01時16分55秒 | 文学
NHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」の、将棋の名人戦の回を録画していたのでそれを昨日見て、将棋がしたくなった。
羽生善治が、勝てそうになると手が震えるのが可笑しかった。「あ、あれが出たからもうおしまいだ!」って感じの、アニメでよく見る、「キン肉マン」で言うと”火事場のクソ力”、「さすがの猿飛」で言うと”魔子ちゃん、いじめた”みたいな、そのようなものを思い出した。
羽生善治は話し方や声が映画監督の周防正行に似ている。賢い感じの、でもちょっとお坊ちゃんみたいな話し方というものがある。
話し方と言えば、今日バスに乗っていると夫婦らしき男女(おそらく三十歳代)が乗ってきて話していたのだが、旦那のほうが幼い感じの、オタクみたいな話し方(って言っても伝わる人には伝わるし、分からない人には全然分からないんだろうけど)だった。奥さんの方はお母さんみたいな話し方。
聞いていて、夫婦だけの時って僕も話し方が変わっているのかもしれないな、と思った。気をつけないと。

プルースト「失われた時を求めて」13巻158ページまで。
・もうすぐ終わると思うとなかなか感慨深い。
ここまで来るとこの小説が子供のママへの甘えとか青春の恋愛とかではなくて、老人(とまではいかないかな。もう若くない人)の回想を扱ってるんだということが分かる。
記憶とか、僕が僕であることの無根拠さ(尾崎豊っぽく言いました)が扱われている。
・ゲルマント大公夫人が死に、ヴェルデュラン夫人が今のゲルマント大公夫人になっている。まるで落語か梨園の世界だ。二代目ゲルマント大公夫人。
・ひとと出会ったときにそのひとの今から過去を考えるが、そのひとはずっと過去を引きずってきている存在である、というようなこと。
初対面のひとが眼鏡をかけていると、そのひとの眼鏡をかけた両親や眼鏡をかけた兄弟、眼鏡をかけた恋人、眼鏡をかけているように見える愛犬、少年時代の暗闇での読書、泣く泣く諦めたパイロットの夢、などなど、いろいろと想像するのだが、もしかしたら一週間前から眼鏡をかけ始めているだけかもしれない。
そのようなことはよくある。
痩せている人は昔から痩せているように思うし、太っている人は子供のころから太っていると思ってしまう。
コメント    この記事についてブログを書く
« ☆「失われた時を求めて」メモ... | トップ | ☆「失われた時を求めて」メモ... »

コメントを投稿

文学」カテゴリの最新記事