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☆「失われた時を求めて」メモ66

2008年07月21日 21時14分42秒 | 文学
失われた時を求めて 12 第六篇 完訳版 (12) (集英社文庫 ヘリテージシリーズ)プルースト「失われた時を求めて」12巻読了。
・サン=ルーも死んだ。戦死。
・敷石でこけそうになってヴェネツィアを思い出し、スプーンが食器に当たった音でハンマーの叩く音を思い出し、ナプキンの糊の固さでバルベックのホテルのタオルを思い出す。
ここから文学論がずっと続く。なかなかおもしろい。
最近の映画館の設備はどんどん良くなり音もでっかくなり椅子もよくなるのだが、かつてビデオデッキでテレビ放送を録画して画質の落ちた映像で何度も見ていたアニメ映画(「幻魔大戦」とか「ルパン三世 カリオストロの城」とか)ほどの喜びがあるかというとそんなことはない。
数値で計れるような客観的な質の高さに応じて、見たひとの感動も高まるわけではない。
簡単に言ってしまうとこのような雰囲気のことじゃないかな。
知性ではなく印象こそ文学者が大事にすべきものだということが語られる。
・あと一冊。
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