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戦争本

2011年09月21日 23時12分15秒 | 文学
内田樹の『他者と死者 ラカンによるレヴィナス』(文春文庫)を読んでいる。この本を読むのは二度目。単行本を図書館で借りて読んだ時も思ったはずだが、難しい。レヴィナスを読もうという気には到底ならない。
難しいのだが読んでいると、レヴィナスが「ホロコーストの生き残り」であることを自分の思想の根幹にしていることはわかった。
で、ふと思ったのは、戦争ものをちょっとまとめて読んでみようということ。
最近いくつか、あれを読もうか、これを読もうか、と考える本になんとなく戦争関係のものが多いように思うので、ここでまとめて読んでみるのも悪くないかもしれない。
以下は読もうと思うリスト。
ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』
城山三郎『落日燃ゆ』
吉村昭『戦艦武蔵』
武田泰淳『政治家の文章』
大岡昇平『俘虜記』
『政治家の文章』は高橋源一郎が内田樹との対談で読んだと言っているのを見て気になっている。そのあと加藤陽子もこの本について発言していた。
『俘虜記』は最近本屋で見て文庫の字が大きくなっているのを知ったことによる。
このくらいを読めば再び僕に二度目の第二次世界大戦ブームがやってくるに違いない。
戦争の話は、昔はこのようなことがあって二度とこのようなことを繰り返してはいけないと読んでは、いけないと思う。一歩引いたところからではなく、自分が太平洋戦争の生き残りであるというくらいの気持ちで読まないとおもしろくないんじゃないかと思う。かつてあったことを、あれは良かった悪かった、あいつは善いやつだった悪人だったと言うのって、まあくだらない。
まずはこのへんを肝に銘じて読んでみましょう。

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