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スポーツの道具について。マクゴニガル『スタンフォードの自分を変える教室』。

2013年01月27日 11時09分54秒 | 文学
テニスのラケットのガットを、スクールに通い始めてからずっと(1年半)変えていなかったのだけれど、張り替えた。
スポーツの道具については、「プロゴルファー猿」が理想で、木を削っただけのドライバー一本でなんでもできるようにならなければいけないと思っている。道具にこだわるのはよくない、金をかけるのもよくないと思っている。こういうのは子供のころのマンガの影響は馬鹿にできない。
しかしガットを張り替えてみると、ものすごく使いやすくなって、考えを改めないといけないなと感じた。

ケリー・マクゴニガル『スタンフォードの自分を変える教室』(大和書房)を読んだ。
ベストセラーランキングに入っていて、”受講者の97%に影響を与えた”と宣伝されているので期待していたのだけれど、僕の人生には影響を与えそうにない。
ティナ・シーリグの本のほうがおもしろかった。
意志力を向上させるためにこの本に書いてある各章を一週間ずつ実践していけば、ほんとうに自分を変えることができるのかもしれないが、屁理屈を言わせてもらうと、この本に書いてあることを実践しようとする意志力が私にはない。
こういうのは、なんとなくなんだけれど、このひとに付いていこうという気分にさせてもらえなかった。
ダイエットの話と禁煙の話とドラッグの話が多くて、アメリカ人の生活観が日本人と(というか私と)ちょっと違うなという気がした。いつも、チョコレートを食べてはいけないと思いすぎているんじゃないかと思った。
2つのチョコレートをいまもらうか、しばらく待って6つもらうか、の選択の実験結果として、いま2つもらうひとのほうが多かったという話があり、それを人間の意志力の弱さの根拠のように言っていたのだけれど、4つのチョコレートをもらうのにしばらく待つくらいなら、ひとつもチョコレートをもらわずにいますぐ教室を出たいと思う人のほうが人間的なんじゃないんだろうか。
そんなにチョコレートがほしいかなあ。
こういう少しずつの細かいところで違和感を感じ、信用できなかった。
しかし、私も含めて自分を変えたいと思っている人は多いのだろうなと思う。
この本を読み終わった後は、すっかり自分が変わって、または変わろうという気分になって、明日から早起きしてマラソンを始めると思っていたのだけれど、そうはならなかった。
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