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安岡章太郎『文士の友情 吉行淳之介の事など』

2015年09月27日 23時58分50秒 | 文学
安岡章太郎『文士の友情 吉行淳之介の事など』(新潮社)を図書館で借りて読んだ。
こんなことを書くと、直近で読んだ本を書いた方々に失礼なのだが、久しぶりにきちんとした文章を読んだ気がする。
ずっと適当に食事を済ませていて、久しぶりにきちんとだしをとった料理を食べると「やっぱりおいしいな」と感じる、そのような感じだった。
入っている文章は吉行淳之介全集の月報とか、文庫の解説とか、あまりそれを目的に読者が買って読むものではないが、まとめて読むと、しっかりとしたものを書いているのだなと思った。
「吉行淳之介の事」を読んで、吉行淳之介に少し興味を持った。ひとまず、短編集をひとつくらい読んでみたい。
また安岡章太郎のものも読んでみたい。しかし初期の短編を読もうとしたことがあるがあまりおもしろくなかったので、晩年のエッセイあたりから入りたい。手元に『果てもない道中記』があるのでここから始めるか。
『流離譚』もいつか読みたいと思っている。
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