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豊下楢彦『昭和天皇・マッカーサー会見』

2015年09月07日 20時49分02秒 | 文学
豊下楢彦『昭和天皇・マッカーサー会見』(岩波現代文庫)を読んだ。
この本は、白井聡の『永続敗戦論』に出ていて興味を持ったのだと思う。
昭和天皇が戦後、共産主義を恐れてアメリカ軍の沖縄駐留を強く推したというような話はあまり聞いたことがない話だが、あっても不思議ではない。あまり考えたこともなかったが、昭和天皇にしたところでもちろん戦前から”人間”であったわけで、いきなり自分の立場が象徴だと言われても、象徴として振る舞えなかったのではないかと思う。そもそもそれまで日本で誰も象徴だったひとはいない。
政治に口を出すと言うようなこともあっただろうし、東条英機が気に食わない、または戦争を東条の責任にしておこうと思うというような人間的なところもあっただろう。
天皇というのはとても不思議な存在なのだということをあらためて思った。
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