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☆チェンジリング始めました

2009年10月27日 00時05分24秒 | 文学
録画していた昨日の大河ドラマ「天地人」を見る。
おもしろかった。
兼続の弟の実頼(小泉孝太郎)にものすごく腹が立った。結果を考えて行動できないことは愚かであること、敵を作っているのは実は自分の柔軟でない考え方のせいであること、などおもしろい回であった。

昨日は大河ドラマを見ずにNHK教育の蜷川幸雄と養老孟司と瀬戸内寂聴のインタビューを見ていた。
蜷川幸雄はなかなかすごいと思った。結構偉い人なんだな。
養老孟司は知ってるのであんまりすごいと思わなかったけれど、いいこと言ってた。
瀬戸内寂聴はもう飽きたかな。

大江健三郎の「取り替え子(チェンジリング)」を読み始める。
文章に緊張感があって息が詰まる感じ。凝縮された感じで結構疲れる。
しかし相当おもしろい。
やっぱり大江健三郎は凄いよなと感じさせる。こんな小説は他では読めない。
田亀のルールとか、馬鹿らしいルールなのにそこに真剣に拘っている主人公の姿はそのまま自分の小説のルールに拘って書く作者に重なる。
ビートたけしとかおすぎを思わせる人物についての批判もあって、そういうところもおもしろい。
大江健三郎の小説には、「同時代ゲーム」を読んでいないと読んじゃいけないんじゃないかと思わせるシリーズがあって、過去の自作品の引用が多くてめんどくさいのだけれど、「取り替え子(チェンジリング)」にはそういうところがあまりなくて良い。
第二章の終りに《ウソでないことだけを、勇気を出して書いてください》と妻に言わせておいて、ここから大ウソが始まるところもおもしろい。
第三章に入ったところだが、いまのところかなり愉しめている。
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