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☆太宰治好き

2009年01月26日 00時38分31秒 | 文学
去年は太宰治の没後六十年で、今年は生誕百年らしい。
雑誌「東京人」の太宰治特集号を買って読む。これまで見たことのない写真が何枚も載っている。
たしか僕が小学校五年生の時に、二つ年上の姉の夏休みの読書感想文の宿題の課題図書の何冊かの一冊に「人間失格」が入っていて、課題図書のなかでいちばん薄いその本を姉が選び、それまで小説など読んだこともなかったのになぜだか気になってその白と黒のゼブラ模様の表紙の文庫を読んだのが太宰治との出会いです。
というか小説との出会いです。
太宰治は不気味で恐ろしい人というのが最初の印象だったが、だんだんと自分が年を取ってくるに従って、「やさしい人」とか「文章のうまい人」とか「いつも酒ばかり呑んでいる人」とかそのような、ちょっと変わってるけど隣にいそうなおじさん、という印象に変わってきている。

「東京人」に紹介されていた太宰の妻の津島美知子の「回想の太宰治」(講談社文芸文庫)を、僕の妻が買って読んでいる。
その本を買いに行ったときにちょうど沢木耕太郎の本を立ち読みしていて、檀一雄の妻が語るという体裁の「檀」に興味を惹かれる。作家の妻つながりということもあるが、そもそも誰かがこちらを向いて丁寧に語るという体裁の小説(井上靖の「孔子」など)はものすごく好きなのだ。
いろいろと読みたい読みたいと言っては読まないままの本や、読みたいと思っていたことを忘れてしまうことも多くあるのだろうと思うので、「宿題」という場所を右下に用意した。
今後ここに読みたいものを書き、読み終われば消すということをやっていきたい。まさしく自分のためだけのものです、はい。
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