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☆小林秀雄の「感想」の前半の感想 (メモ57)

2008年06月08日 20時15分09秒 | 文学
小林秀雄全作品〈別巻1〉感想(上)小林秀雄の「感想」(「小林秀雄全作品 別巻1」所収)の前半を読んだ。
例えばフッサールが分からなくて竹田青嗣を読む、といったような感じで、ベルクソンが分からなくて小林秀雄のこの本を読む人がいるのだろうか。
竹田青嗣を読めばフッサールの思想か、少なくとも竹田青嗣の思想は分かるのだが、小林秀雄のこの本を読んでベルクソンの思想が分かるのかな。かなり疑問だ。
ベルクソンが分かれば読まなくてもいいような本だし、ベルクソンが分からなくて読んでも何も分からないような内容の本だと思う。いったい誰が読むんだろう。(小林秀雄マニアか。)
ベルクソンを読んでればいいな、と思える本だった。買ってるから最後まで読みますが……。
ここまでは、「笑い」と「創造的進化」と「物質と記憶」の話が中心だったように思う。ベルクソンの「物質と記憶」を、小林秀雄も最も難しいと感じていることが分かってほっとした。そこは良かった。

プルースト「失われた時を求めて」10巻92ページまで。
・ヴァントゥイユの七重奏曲がヴェルデュラン夫人のサロンで演奏される。
知らない場所だと思っていたのに突然よく知っている家の裏庭だったことに気付く、といったような比喩で、ヴァントゥイユのいままで聴いたことのない曲を聴いている感じを表す。
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☆「失われた時を求めて」メモ56

2008年06月08日 02時46分58秒 | 文学
最近、人には優しくしておかないといけないな、と思うことがあった。(当事者ではないのですが。)
恨まれると仕返しされてしまうことってある。

失われた時を求めて―完訳版 (9) (集英社文庫―ヘリテージシリーズ)プルースト「失われた時を求めて」9巻読了。

・作家ベルゴットが死ぬ。
フェルメールの絵を見に行って、その前で死ぬ。
「フランダースの犬」?
・スワンも癌で死ぬ。
主要登場人物が死に始めて大詰めという感じだ。
・最終巻でシャルリュスがとんでもないことをしているだろうということが予告されるが、シャルリュスはこれまでもとんでもないことしかしてこなかったオッサンなのだ。
それとも、いままで以上にとんでもないんだろうか。
そりゃ、とんでもない。
・以上です。
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