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☆「伊丹十三の映画」

2008年01月09日 23時42分53秒 | 文学
伊丹十三の映画図書館で「伊丹十三の映画」というのと「伊丹十三の本」というのを借りる。(どちらも新潮社、「考える人」編集部編)
「伊丹十三の映画」を読んだ。
もともと書店で「伊丹十三の本」を見つけて面白いのかな、と調べていると同じような本で「伊丹十三の映画」があるのを知り、最近伊丹映画をいくつか見直したのでこっちのほうに興味をもち、しかし買うほどではないのではないかと図書館で借りてくる。
最初の山崎努のインタビューと最後の伊丹十三のインタビュー(「お葬式」のころのもの)がおもしろかった。
山崎努が「マルサの女2」以降の伊丹映画に「静かな生活」を除いて出演しなかったのは監督の細かな演出方法と山崎努の演技のやり方が合わなくなったからだそうだ。山崎努は役者さんだなと感じるインタビューだった。
津川雅彦は自分の監督した映画の宣伝をしていた。
大滝秀治は監督に厳しく言われてかわいそうになった。
伊丹十三にインタビューしているのは誰だか知らないがすごいインテリだ。伊丹十三自身が問も答もどっちもやっているのではないかと疑ってしまう。

答 スーザン・ソンタグの――あれは何だったかな――映画論が入ってるやつで――。
問 「反解釈」でしょうか?

こんな会話が地球上のどこかでこれまで行われたことがあるなんて信じがたい。
ほかにも時代を感じさせる浅田彰的な会話がありすごいなと思った。
この本もなかなかおもしろかったが、このインタビューがもともと載っていたという「「お葬式」日記」のほうが読んでみたい。
文庫化されたら必ず買う。
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