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☆松陰の優しさ

2008年01月14日 23時08分46秒 | 文学
図書館で借りた「司馬遼太郎全講演 第1巻」(朝日新聞社)を少しずつ読んでいる。
これまで読んだ司馬遼太郎の本の中でもっともおもしろいんじゃないかと思う。
困るのは、講演で話に出てくる司馬遼太郎の小説を読みたくなってしまうこと。
しばらく幕末の小説から距離を置こうと思っていたのに、
「峠」
「花神」
「世に棲む日日」
が読みたくなってしまう。
「峠」の、河井継之助の最期を読みたい。司馬遼太郎の小説は終りごろはあまり印象に残ってないことが多いので、最後が読みたいことはあまりないのだけれど読みたい。
しかし何よりも「世に棲む日日」の吉田松陰に強烈に惹かれてしまう。(「松陰の優しさ」という講演による)。
優しくて他人の良い所を褒めてしまうという松陰の人柄を読みたい。

幕末といえばNHK大河ドラマの「篤姫」の2回目も見た。
調所さまが死んだ。調所さまは無名塾のおじさんだな、と特に意識していたわけではないが心のどこかで思っていた気がする。それは仲代達矢で調所さまは平幹二朗。たぶん僕の中で2人の区別があまりついていない。シェイクスピアが大好きなのはどっちだっけ。
3回目も見ようと思っている。
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☆歴史

2008年01月14日 19時28分26秒 | 文学
司馬遼太郎の「国盗り物語」を読んだので、ずいぶん前に読んだ鯨統一郎の短編集「邪馬台国はどこですか?」の信長について書いてある部分を読み直す。
おもしろい。
やはりよくわかった上でないと面白くない小説というものはある。
浅井か朝倉か、たぶん浅井だったと思うけど、信長がその家の人間の頭蓋骨で茶碗を作る話も、嘘かと思っていたけど実際に伝わっている話なんだな。あまりにもすごすぎて作家の創作かと思えるようなことが歴史にはいろいろとあっておもしろい。
「ときは今」の明智光秀の歌など、へえと思えることがたいへんおおい。

いまは海音寺潮五郎の「悪人列伝 古代篇」を読んでいる。
史伝と呼ばれているらしく、史伝というとこの間読んだ森鴎外の「渋江抽斎」のようなものを想像し、相当に躊躇していたんだけれど、鴎外のような読みづらさ、退屈さはまったくなく、歴史エッセイと呼んだほうがいいと思えるくらい、軽めで読みやすい。
ふむふむと「蘇我入鹿」「弓削道鏡」を読み進め、「藤原薬子」を読んでいる。薬子が女性であることを再認識する。以前も同じようなことを言っているのだが、どうしても藤原薬子が女性であることが憶えられない。
タイトルになっている人物の生涯のみに触れているわけではなく、順番に読んでいくとある程度通史として読めるようになっている。
この古代篇で最も興味があるのは「平将門」だ。
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