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☆森鴎外「興津弥五右衛門の遺書」「佐橋甚五郎」

2007年12月11日 00時29分06秒 | 文学
テレビドラマ「ガリレオ」。
久米宏が出るということでつられて見てしまう。最後の5分になって登場。
こういう経験が続いてだんだんテレビドラマを見なくなってるんだな。
もう来週見たら「ガリレオ」なんか2度と見るもんか。

ルソーの「告白」はモームの「人間の絆」に似ている。
自伝と自伝的小説だから似ているのも無理はないのだけれど。
ルソーはほんとうに正直に性的な経験も書いている。すごい。それにしてもよく憶えているな。
勘違いされると困るのだが、べつに性的経験を書いているといってもジェームス三木のように何人もの女性と肉体関係があったというようなことを書いているわけではない。
どちらかというと、おくてだ。
泥棒したり、病気の人を見捨てたりしたこともきちんと書いていて、すごい。

森鴎外の「興津弥五右衛門の遺書」と「佐橋甚五郎」も読む。
「阿部一族」を読んだついでに鴎外の歴史小説を少しずつ読んでみよう。
「興津弥五右衛門の遺書」は文章が読みづらいが慣れるとまあ読めないことはない。香木のいいやつを買う買わないで争って結局相手を殺してしまうというところがおもしろかった。主人の命令に命をかけるという感覚ってぜんぜん忘れてる、っというかもともとない感覚だ。
それはそれで幸せなことかもしれない、と思う。
「佐橋甚五郎」は最近読んだ鴎外の歴史小説の中でもっともおもしろかった。
歴史小説はこれまで幕末のものしか読んでいないのだが、家康のころのものもおもしろいのかもしれない。
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