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☆ツヴァイク「ジョゼフ・フーシェ」感想

2007年08月14日 15時21分32秒 | 文学
ジョゼフ・フーシェ 明日の歴史ツヴァイクの「ジョゼフ・フーシェ」(みすず書房)を図書館で借りて読む。
以前、「マリー・アントワネット」を読んだので、その後の歴史。
フーシェの生きた、1759年から1820年までの歴史について書かれてある。
どちらかというとジョゼフ・フーシェよりもナポレオンについて知りたくて読んだ本で、期待通りナポレオンについてもきちんと書かれてあった。この時期のフランスの歴史はあっちに行ったりこっちに来たりでよくわからないところがあるのだが、多少は理解できた気がする。

川路利良は「日本のジョゼフ・フーシェ」であるということを司馬遼太郎がさんざん書いていたので、フーシェとナポレオンの関係は川路と西郷隆盛のようなものかと思っていたけれど、どちらかというと(僕の印象では)千利休と豊臣秀吉のようだった。
ぜんぜんお互いに信頼していないところが。
ナポレオン・ボナパルトが主人公のものも読んでみたい。

一度として見たことはないのだが、新聞でテレビドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」の堀北真希の写真を見るたびに、むかし吉本ばななの「キッチン」が映画化されたときの橋爪功を思い出す。
「キッチン」では、主人公の恋人の母親がとても美しく、彼女が実は母親ではなくて父親であったというところに驚きがあるのに、その配役が橋爪功であるということで見る気を失い、いまだに見ていない。
当時、吉本ばななの父親である吉本隆明が、坂東玉三郎の女形でやればよかったとどこかで語っていたが、そうではなくて吉永小百合でやればいいのに、と大学生だった僕は思った。
いかにも女性に見える男性の役をなぜ男性がやる必要があるのか。
女性に見えるのだから女優がやったらいいと思うのだが。
同じように「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」も堀北真希などではなく誰か、武田真治・いしだ壱成的フェミ男(死語ですな)にやらせれば良かったのにな、(だとしても見ないけれど)、と思ったのでした。
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