ダブログ宣言!

ひとりでするのがブログなら、
ふたりでするのがダブログ。

☆虞美人草殺人事件

2007年08月22日 00時27分40秒 | 文学
NHKで放送していたテレビ番組「虞美人草殺人事件」を録画して見る。
ほんとうはその前日に放送していた「ヘミングウェーの初恋」のほうに興味があって、こちらはそのついで、というか一応、滑り止め程度の録画だったのであるが、本命よりも先に滑り止めを見る。(滑り止め、そのあと本命というのは受験の順序としては正しい)
夏目漱石を最近たまたま読んでいるので、絶対に面白くないだろうと思いながらも一応録画していた。
小森陽一と小倉千加子と島田雅彦と岩井志麻子と斉藤環と、もうひとり普通のOLの6人が夏目漱石の「虞美人草」を読んで語り合うという番組だった。
語り合う番組自体は好きだし、テーマが文学、しかも漱石というのもいいのだが、本がこれまで漱石を読んでもっともつまらないと思った「虞美人草」というところと、島田雅彦と岩井志麻子が出演というところで「つまらんかもしれん」と危惧した。
予想に反して面白かったのは、「虞美人草」のあらすじがよおく判るように、ドラマが番組中に挟み込まれていたことと、岩井志麻子があまり話してなかったことが大きな要因であろう。
小倉千加子がはっとする意見をたくさん語っていたように思う。
文学評論で大切なのは、正しいか正しくないかということよりも、はっとさせることができるかどうかだと思う。
ハッとしてグーなハットトリックをするハットリくん。(深い意味はありません。どうしても言いたくなっただけ。)
NHKはいつも思うが他のテレビ局では絶対やらないだろう番組を作るのに感心する。他のテレビ局が、どこかでやっている番組しかやってないからますます引き立つ。
番組の内容としては「BSマンガ夜話」や「BSアニメ夜話」の文学版といった感じだった。月一回くらい一時間番組で放送したら見るだろうな、と思った。「名作平積み大作戦」よりはずっとおもしろいと思う。

ちゃんと話すための敬語の本すこし橋本治に興味があり、「ちゃんと話すための敬語の本」(ちくまプリマー新書)を読んだ。
こども向けですぐ読めた。
やはり新書はすぐに読めなければいけない。
あんまり早く読みすぎて内容をよく理解できなかった。
丁寧語くらいはきちんと使えたほうがいいよ、っていう話だったのかな。
相手との距離をとるために敬語を使う、というところはよくわかった。
最近は、相手に敬意を払って敬語を使うということはもうほとんどなく、自分とは少し距離をとって頂きたいという警告を出すためにだけ敬語を使っている。
コメント