センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

音楽レッスンは子供の脳の発達を促進

2006-10-04 21:49:48 | 感覚、五感
(音楽を学んだ低年齢小児は記憶能力が高まる)。
Jennifer Warner
WebMD Medical News Reviewed By Louise Chang, MD
【9月20日】低年齢の小児における音楽レッスンは脳の発達を促進し、記憶能力を向上させる可能性がある。
低年齢小児は、音楽の訓練を受けると、1年の訓練期間に、聞こえてきた音楽に対する脳の反応が変わるだけでなく、記憶力も改善する可能性があることが認められた。「1年間音楽を勉強した小児は音楽を勉強しなかった小児より音楽を聴く技能が向上するということは、さほど意外なことではないだろう」と研究者のLaurel Trainor氏はニュースリリースで述べている。
「他方で、音楽のレッスンを受けた小児は、読み書き能力、言語性記憶、視空間処理、算数、IQなどの音楽以外の能力と相関する一般的記憶能力が音楽のレッスンを受けない小児より向上するということは非常に興味深い」とMcMaster大学(カナダ、ハミルトン)の心理学・神経科学・行動学の教授であるTrainor氏は述べている。
今後の研究でこれらの結果が確認されれば、親にとって音楽家のタマゴにかかる騒音などに耐える良い理由になる可能性がある。
※音楽は幼い脳を養う
『Brain』で発表された同研究では、4-6歳の小児12例を対象に、1年間にわたり音楽などの脳の開発手段に対する脳の反応を比較した。
研究の開始時点で、小児の半数がSuzuki音楽スクールに入学し、残りの半数は学校外で音楽レッスンを受けなかった。
その結果、1年間の研究期間中に両群間に発達の差が認められた。
予想通り、音楽レッスンを受けた小児は音楽レッスンを受けなかった小児より、メロディー、ハーモニー、およびリズム処理に大きな向上が認められた。さらに、音楽の訓練を受けた小児の方が、注意および音識別に関わる脳の部位において、バイオリンの音に対する脳の反応が大きかった。
しかし、同研究では、音楽レッスンを受けた小児の方が、数桁の数字を聞いて、それを覚えておき、繰り返すという非音楽的な一般的記憶検査の向上の度合いも大きかったことが認められている。
「これは音楽訓練を受けた低年齢小児と同訓練を受けなかった低年齢小児における脳の反応の変化が1年の訓練期間の後に異なることを示した最初の研究である。こうした変化は音楽訓練に伴ってみられる認知機能向上と関連する可能性がある」とTrainor氏は述べている。
医療ニュースより引用、
以前から子供達や幼い子供達に音楽や楽器に触るなどの行為は、五感を刺激し、脳が活性化することが知られている。
私達人が、音楽を聴いたり、楽器の音色を聞くという感覚は「聴覚野」を刺激し、人の脳に癒しや、快感などの感情を生み出します。
聴覚を刺激することで、他の脳の部分も同時に刺激され、記憶力アップや音楽以外の能力の向上に繋がるのです。
また、「五感療法」という、私共が推進している。補助療法はヒトの五感を刺激することで、ヒトの脳を活性化させ、自律神経の働きを促進し、免疫力を高めることが目的でもあります。
五感療法には音楽療法という、楽器に触ったり、演奏したり、音楽を聴くことでアルツハイマーの改善や適応障害などの改善策として現在、病院や高齢者施設で実施されております。
子供達に聴覚刺激がなぜ重要かというと、私達大人は20歳を過ぎた頃から脳細胞(ニューロンネットワーク)が毎日10万という数の脳細胞が死滅して行きますが、子供達の脳では、ニューロンネットワークが五感情報によって発達し、脳細胞が太く、伝達速度も速くなる特徴があるからです。
私達大人では、「概念」というフィルターが存在し、この概念によって自己に必要な情報やそうでない情報など選択し、脳に情報を送っています。
ですが、子供達や幼児は、この概念のフィルターも薄く、五感からの情報を脳に多く送っており、五感からの刺激が重要なのです。
ところが、現在は視覚優位の刺激情報で溢れ、益々視覚優位の感覚に陥っています。ですから、思わぬ障害も生じています。思考的な障害では、平面的感覚(2次元)で認知し、立体的(3次元)の感覚になりません。所謂、バーチャルリアルティーの感覚に陥りやすいのです。運動性の障害では、転んでも反射的に手が着けず、顔を打ってしまう子供達やキャッチボールをしても、グローブで捕らえることができず、顔に当ててしまう子供達など、異変が生じております。
運動性の障害の改善は、野外での運動不足が考えられる。五感で体験した運動性は、脳の活性化、脳の正常化に繋がり、子供達の運動神経までも左右するのです。
思考性の障害の改善は、パソコンや携帯電話、テレビ、ゲームなどの画面を視聴する時間にも関係している。幼い頃からこれらの画面を眺めている時間が長ければ、長いほど平面的感覚に陥る可能性が高くなる。
現に、少年や少女の犯罪を起こしている人達の多くは、バーチャルブレインという、感覚に陥った人達が特徴のある犯罪を起こす傾向がある。また、最近増加傾向にあります。
最近では、女子中学生が薬に興味を持ち、タウリンという、ネズミ駆除に使用される薬物を持ち歩き、また、小動物に投与して、観察していた。小動物では物足りず、自分の母親にタウリンを食事に混ぜ、経過を観察していたのである。少女が警察の調書に現実と非現実が「ごちゃまぜ」だったと表現している。
まさしく、バーチャルブレインの感覚なのである。これらの例は一例であり、今後増加する可能性は高い。
これらの感覚を抑止するのが、五感の重要性である。五感をフルに活用することで、これらの感覚に陥る可能性を抑制できるのです。
視覚以外の感覚を鍛錬し、嗅覚、聴覚、味覚、触覚を刺激することで脳に多くの情報が送られ、脳の活性化、脳の正常化に繋がるのです。
子供の頃から「五感教育」が必要であると私は提唱しておりますが、ただ体験教育を実施するのではなりません。五感と脳の関係、五感の重要性を説いているものです。
これからも日本国内に「五感教育」の重要性を提唱して参ります。
五感教育研究所、主席研究所、荒木行彦、




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