センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

運命の赤い糸の存在!

2024-05-02 00:00:30 | 科学

運命の赤い糸(うんめいのあかいいと)とは、中国に発し東アジアで広く信じられている、人と人を結ぶ伝説の存在である。中国語では「紅線」(簡体字:紅线拼音hóngxiàn)と呼ばれる。 

何時か結ばれる男と女は、足首を赤い(赤い)で結ばれているとされる。 

この赤い糸を司るのは月下老人中国語版)(「月老(ユエラオ)」とも)という老人で、結婚や縁結びなどの神だという。『太平記』に記載されたこの神に纏わる奇談『定婚店』から、仲人結婚の仲立ちをする者を指す者を「月下老」というようになった(後述)。日本では、「足首の赤い縄」から、「手の小指の赤い糸」へと変わっている。 

赤い糸に力があるという考えは世界各地に見られる。ユダヤ人の間では、邪視齎す災いから身を守る為に赤い毛糸を左手首に巻くという習慣(セグラ segula)があり、アメリカなどにも幸運のお守りとして広まっている。 

トーラーハラーハー、あるいはカバラにもこうした習慣への直接の言及はないが、一般にはカバラに基づいた伝承とされ、ベツレヘム近郊のラケルの墓所には今も参拝者が巻いた赤い糸が多数見られる。また仏教国の中には、右手首に赤い糸をお守りとして巻くところもある。日本では千人針に赤い糸が使われた。 

決して切れることのない「運命の赤い糸」は、現在でも西洋での「双子の炎」(twin flame)運命で決められた二人のそれぞれの中で燃えている火)や「魂の伴侶」(soulmate, ソウルメイト)などの言い伝えと同じ様に東アジアで言い伝えられている 

 

運命の赤いとの正体を以前、テレビ番組に出演し、説明したことがあります。それは「赤いと遺伝子」と呼ばれているものです。 

赤い遺伝子は例えの例であり、本来は「HLA遺伝子」と呼ばれているものが正しいです。 

HLA(Human Leukocyte Antigen=ヒト白血球抗原)は1954年、白血球の血液型として発見され、頭文字をとってこう呼ばれてきました。しかし、発見から半世紀以上を経て、HLAは白血球だけにあるのではなく、ほぼ全ての細胞と体液に分布していて、組織適合性抗原(ヒトの免疫に関わる重要な分子)として働いていることが明らかになりました。 

HLA検査を行うと、遺伝子型ごとに2つの型が判明します。 

それは、父親と母親の型を1つずつ受け継いでいるからです。両親から受け継いだ遺伝子の染色体は一対になっていますが、そのためにHLAも同様に両親から受け継いだ2つの型が一対となって1つのセットを形成しています。それを「HLAハプロタイプ」と呼びます。
自分のHLA検査を行えば、各遺伝子型の2個の型が判明するだけですが、両親のHLA検査も行うと、どちらの遺伝子がどちらの親から遺伝したのかが分かります 

 

恋愛とHLA遺伝子の関係! 

一目ぼれを例に出すと、HLA遺伝子は、フェロモンの成分に影響を与え、一目ぼれにも関与しています。 

好きな人の香りを感じる際、HLA遺伝子が作用している可能性が高いです。フェロモンは、本能的に相手の遺伝子との相性を感じ取る役割を果たします。 

相性の遺伝子、HLA遺伝子は、異なるタイプの遺伝子を持つ好意を抱くことが多いとされています。 

遺伝子がかけ離れているほど、相性が良いと感じることがあります。 

このHLA遺伝子を感じる方法として、女性は嗅覚が鋭いので恋愛対象の異性の臭い(体臭)を汗臭いと感じるか?心地よいと感じるかの違いです。 

何故?体臭でHLA遺伝子の相性が分かるかと言うと、HLA遺伝子配列が離れているほど、体臭を心地よいと感じ、遺伝子の配列が近い者同士は体臭を臭いと感じるのです。 

それは、HLLA遺伝子配列が近いと、生まれて来た子供の免疫力が弱く、丈夫な子供に育たない可能性があるからです。逆に遺伝子配列が離れていれば、生まれた子供の免疫力も高く、丈夫に育つ可能性が高くなります。 

例えば、思春期の娘さんが、お父さんの体臭に強く反応して「臭い」と嘆く様になるのがHLA遺伝子の作用によるものです。近親相関を防ぐためでもあります。 

 

私が以前に女性雑誌からの取材で「相性を科学する」で取材を受けて特集ページの監修をした時に、この「赤い糸遺伝子」を説明しました。 

私のところに若い女性の人たちから恋愛に関する相談が何件もありました。中には、恋愛相手と結婚しいのだけど、本当に相性が良いの分からない。結婚して直ぐに離婚するなんて嫌だという相談でした。 

私は、それでは、彼と一晩でよいから、添い寝だけてしてみて、寝ぐせや体臭が臭くて我慢できない、こんな状態で長い間一緒に居られないと思ったら結婚しない方がよいし、安心して心地よく眠れたら「相性のよい相手になります」と告げると、何日かしてからその方からメールがあり、心地よくぐっすり眠れました。そして、彼からプロポーズされたので結婚を承諾しましたと嬉しい知らせでした。 

葛西先生のお陰で結婚が出来ましたとお礼を言われたこともありました。 

こうして、人の相性は本能的に決まっているという事なのです。ところが今頃の人たちは、ネット系の出逢いや相性を思い違いしている女性が多いです 

ですから、恋愛トラブルや複雑恋愛などになることが多々あります。結婚して一年もしないうちに離婚するケースも増加しています。 

これらは、相性のことが理解できない。赤い糸を「運命の人」と勘違いしていることにも関係しているのです。 

センスプロデュース研究所、葛西行彦 

 

 

 


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