センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

人の食欲!

2018-03-22 00:00:30 | 感覚、五感
味は視覚がものをいう!
人は食べ物を味わうのにどの感覚を使うのだろうか?多くの人が「そんな味覚に決まっている」というだろう。確かに味を感じるのは、舌の表面にある「味蕾」と呼ばれる受容体である。
味の成分が味蕾に入ると神経を刺激して脳に伝達される。しかしその味覚は人間の他の感覚に比べると非常に鈍感、果汁率の異なるオレンジジュースを用意して、目隠しをして鼻をつまんで飲んでみると、ほとんどその差が分からない。何故人は味覚でなく、ジュースを色や香りで判断しているか分る。
メロンと柿を目隠して食べても、その差がよく分からない。もう高級メロンなんて食べる必要がないと思えてくる。
食べ物の美味しさを判断するのは、圧倒的に視覚なのである。
食べ物や多彩になっている現代では、視覚に頼る部分は更に大きくなっている。更に一人でご飯を食べると美味しくない。

イライラしながらご飯を食べても美味しくないという事実。味覚は感情にも流されてしまう。
人が「美味しいと感じる」感覚は「見た目7割、香り2割、そして味1割」と如何に見た目(視覚)が重要だということです。
また、気分によっても食事の味が変わる。一人で食べるより、恋人と一緒に食べる食事が美味しく感じるのは「気分の高揚」から味覚など感覚などの感覚が敏感に反応するからです。これらを「感覚心理」と呼んでいます。
*食欲には「偽物」がある!
食欲には精神的な食欲と本能的な食欲がある。本能的な食欲は栄養が不足していることで空腹が生じ、その結果生み出される食欲であり、本物の食欲と言える、胃は空の状態で時間が経つと収縮して空腹を生み、充分な食事をすると胃が伸張されて満腹になる。
但し空腹、満腹は胃の働きだけが要因ではない。一方精神的な食欲は厄介いだ!
この食欲は満腹感が食欲の抑制に繋がらない、恐ろしいことに肉体的には必要ないものを食べ続けてしまうのです。
つまり、この食欲は偽物の食欲なのだ!時にイライラした状態で食べ続ける「やけ食い」などは、本物の食欲が満たされた後も、延々
と食べ続けてしまう。
満腹信号は、偽物の食欲を止めることは出来ない。この食欲が実にダイエットを困難にしているのです。
こうした人の味覚、感覚は複雑であり、無意識に感じています。
それだけに疎かにされています。そして加齢と共に衰えていく感覚の重要性を身を持って体験することになるのです。
五感プロデュース研究所、荒木行彦、


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