センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

美味しさの秘訣は(香にあり)!

2014-06-13 00:00:40 | 感覚、五感
よく皆さんが料理などを美味しいと感じて食べるのは味覚だと思っている人は多いと思います。実は香り(嗅覚)が深く関わっているのです。
また、気分が高揚すると、味覚など五感にも影響を与え敏感になります。
例えば、冷たいお弁当でも仲の良い友達や、良い景色を眺めて食べるお弁当は美味しいものです。
現に、香を遮断すると殆ど味が分からなくなるのです。ですから、味覚は曖昧で敏感だとも言えるのです。
以前にテレビ番組、科学バラエティ番組に出演したときに、お笑いタレントさんに、目隠しさせ、鼻に栓をして匂いを遮断して、リンゴジュースとオレンジジュースを飲ませたら、どちらのジュースも味がしないと答えています。
それほど、ジュースなどの飲み物や食べ物に香りが重要であり、美味しいと感じる味覚に香りが重要であるということがご理解頂けたかと思います。
最近、これら香りの良い商品やスイーツなども多く販売され、ヒットしています。

例えば香るバニラアイスクリームなど、天然のバニラの香りを協調し、香りの良さを楽しみ、美味しく味わって貰うということです。
テレビCMの中でも室内の明かりを消して、キャンドルの明かりでバニラアイスクリームを食べると、室内中にバニラの好い香がするという、従来には無かったアイスクリームです。
他にも、イチゴ果汁10%を入れて、イチゴ本来の甘酸っぱい香りを協調したイチゴモナカアイスクリームなども最近発売され、売れ行きも好調なようです。
これら少し値段的に高くても、美味しく、最近流行している「プレミアム化」のスイーツです。
私はどちらも購入し味わって見ましたが、香りも良く美味しかったのです。
他にも、食べ物だけでなく、香りに注視した商品など多く販売され、売り上げを伸ばしております。
香る柔軟剤、芳香剤、シャンプーやリンスも良い香りさせた物が多く販売されています。
以前は、合成香料の人工的な香りが多かったのですが、最近の高級志向の商品には天然アロマオイルを使用している物もあります。
それでも、合成香料は芳香剤などに多く使用されています。これらの共通点は香りが強い、きつい傾向があります。
また、バラのエキスをカプセルに凝縮し、体臭や口臭をバラの香りにさせるなどの商品も販売されております。
早速、購入しましたが、確かに口臭は一時的にバラの香りがしますが、効果はあまり期待出来ないと思われます。
これらの商品も口に入れる物なので、食べ過ぎ、摂りすぎには副作用もあると思われます。ですから、正しく使用し、適切に使いたいものです。
また、以前に日本板前協会、シェフ協会の人たちに美味しい料理の演出方法として、カラー(色彩)、香り付け、音楽(BGM)などの演出により、脳を高揚させてより一層料理を美味しくさせる方法として指導したこともあります。
これらは、人の五感を刺激し、五感に訴える方法で。感覚心理を応用してビジネスに繋げる「五感ビジネス」の考え方です。

例えば、家庭の料理でも器の彩りや盛りつけ方、香り付けにハーブや果物を利用する。そして、軽めの音楽を流し、節電しながら、キャンドル明かりで食事したら、何時もと雰囲気が変わり、気分が高揚し、五感が敏感に反応します。そして、香りなど嗅覚も敏感に働き「この料理、何時もより美味しい」と感じるようになるのです。
ですから、私は一流の板前さんやシェフの人たちに味覚の鍛錬の方法は、嗅覚の鍛錬すること、食材の良さを香りで判断出来るように訓練するなどを指導しております。そして、五感を総動員して、一瞬でレシピを考え、創作料理に取り組むことが重要だと指摘しております。
このように、美味しさの秘訣は「香りにあるのです」。
家庭の奥様であれば、食材を目の前にして、何分も悩むのでなく、食材の香りを嗅ぎそして、直感で料理の献立を立てて行くことが大切です。
そして、彩り、香り付けなどに心がければ、何時もの手料理が高級料理に変貌するのです。
今後とも、私共研究所は香りに関する話題、商品開発などのアドバイス、監修、プロデュースに関わり、皆様に香りと美味しさなどの提供をして参ります。
五感プロデュース研究所、研究員、荒木行彦


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