センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

マグネシウムイオン、長期記憶に重要

2012-06-26 00:00:40 | 人の脳
TBS系(JNN) 6月8日(金)13時20分配信
東京都の研究機関が、脳の中のマグネシウムイオンが長期間にわたって記憶をとどめるうえで重要な役割を果たしていることを突き止めたと発表しました。アルツハイマー病などの治療に役立つと期待されています。
東京都医学総合研究所では、脳の中のマグネシウムイオンが記憶に与える影響を調べるため、ショウジョウバエを使った実験を行ってきました。実験ではま ず、特定のにおいをかがせながら電気ショックを繰り返し与えて、そのにおいが危険と学習させます。脳の中のマグネシウムイオンの量が正常なハエの場合、時 間がたっても学習したことを記憶していて、左右から異なるにおいを発するガラス管の中心で放すと、危険と学習した左のにおいを避け右へと一斉に移動しま す。しかし、脳内からマグネシウムイオンをなくしたハエの場合、短期的には危険なにおいを学習するものの、時間がたつと学習したことを覚えていませんでした。
これらの実験から、研究所では記憶を長い間とどめるのにマグネシウムイオンが必要であることがわかったとしています。
「アルツハイマー病の患者さんや老化した人の脳ではマグネシウムイオン自体が非常に少なくなっている。今回我々がつくり出したマグネシウムイオンの抑制 がかからないショウジョウバエの脳とアルツハイマー病の患者さんの脳は同じようなことが起きている可能性がある」(東京都医学総合研究所 宮下知之主任研究員)
今回の発見はアルツハイマー病や老化による記憶力の低下などの治療に役立つと期待されています。(08日10:53)
人が記憶したり、思考したり、言葉を話したりと脳活動が活発に働くときには、ニューロン(脳細胞同士)の伝達、パルス(微電流)によって、ニューロン同士の伝達に必要なものが、「カルシウム、マグネシウムイオン」なのです。これらの減少は、脳細胞間の伝達がスムーズに行かず、イライラしたり、記憶力の低下、脳内に毒素「ベータアミロイド」という、物質が増加すると、脳細胞の死滅を増加させたり、このマグネシウムイオンの働きを阻害したりするので、短期記憶が低下し、アルツハイマー病に疾患しやすくなります。
以前には、アルツハイマー病は、高齢者の脳の病気と考えられていましたが、現在は、ストレス社会、人とのコミュニケーション不足、食の変化など、様々な要因が影響しているのか、若年性アルツハイマー病、50歳代前後からアルツハイマーに発症する人達が急増しております。
現在のように、若い頃から、便利な道具、スマートホーン、パソコンなどでのコミュニケーションでは脳刺激が不足します。
また、食生活習慣の変化によって、カルシウムイオンや、マグネシウムイオンの原料が摂取できない環境にもあります。
これらの要因もアルツハイマー病、うつ病なども増加傾向にあるのです。
今回の東京都医学総合研究所の研究結果は、アルツハイマー病の新薬の開発や、長期記憶。人の脳「長期記憶」を司っているのは「大脳皮質」ですが、その脳細胞に情報を伝達、記憶させるためには、ニューロン(脳細胞)の伝達の活発性が重要となるのです。
つまり、この脳細胞の伝達、パルス(微電流)をスムーズに活発化させるのには、マグネシウムイオンが重要ということなのです。
ですから、ストレスをためない、タバコの吸い過ぎ、アルコールの飲み過ぎ゛など、これら脳刺激に悪影響を与える。刺激物の強いものは避ける。
日々、五感を意識して、総動員して脳に刺激を起こる。適度な運動と、脳などの栄養の摂取に心がける。
脳の栄養素は、良質なブドウ糖が必要です。つまり、ご飯を食べることが脳の栄養素の一つです。
何も、手足を動かす運動や脳の鍛練、好奇心を持って、学び、五感で感じて、快感する。頑固オヤジと言われる人たちは、人との関わりを苦手とし、孤独化、孤立化しやすくなります。
このような状態ですと、人とのコミュニケーションが出来ず、脳内に毒素「ベータアミロイド」という、物質が増加すると、マグネシウムイオンが減少したりして、短期記憶などの記憶力に影響を与え、そして、アルツハイマー病に発症しやすくなるのです。
ですから、人とコミュニケーションを積極的に行う、運動、食事と身体の健康ばかりでなく、脳の健康にも気を付けたいものです。
五感プロデュース研究所、荒木行彦、

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