モラトリウム・カットアップ(2015年 映画)

2022-11-21 22:00:22 | 映画・演劇・Video
東京MXテレビが不定期で(日曜に)放送するPFFアワードの優秀作は一本が1時間弱とスピーディだ。PFFアワードはPIA FILM FESTIVALの略で、新人映画監督の登竜門と言われ、160名ものプロの監督を育てているそうだ。

2015年の作品である『モラトリアム・カットアップ』は、柴野太朗監督23歳の時の作品。主人公のフミヤはデジタル社会を拒否したアナログ人間。テレビでさえ、アナログ放送廃止を受け止めようとしていて、家族が地デジテレビを買ったことで口喧嘩になる。

ところが、高校を卒業した後、デジタル拒否のフミヤには友達がいなくなる。いわゆる「めんどうな奴」という範疇になるわけだ。

撮影技法とか筋回しには技巧を感じるのだが、デジタル対アナログのような問題は、つまらないわけだ。どちらでもおよそ変わらないだろう。柴野監督は、その後も身近なテーマで作品を撮り続けている。