豊洲へ移転でもめていること

2016-09-12 00:00:20 | 市民A
自分は都民じゃないので今一つ興味がわかないのだが、都内で宴会をするときには食材の多くは築地市場を経てテーブルにのるのだろうから、変なことはやめてもらいたいなあ、というぐらいは言ってみようと思う。

が、盛り土手抜きとか、総工費3倍とか、信じられないこともあるし「魔窟」の論理はよくわからないし、報道も方向違い的だし、そもそも20年前からの話に、オリンピックとかベンゼンとか、まったく整合性のないことだらけなので、今日書くことも、基礎的事実が違っていたら、またおかしくなるのだが。おかしな話だらけなので、体系的にまとめることは難しいのだが、「豊洲」の話と「環状2号」の話だろうか。

まず、豊洲は東京ガスの敷地だった。だからベンゼンが残っていると簡単に説明されるが、石油精製や石油化学の会社の人の中には、そこからおかしいと思う人が多いだろう(ただ、かなり前から都内には石油精製会社も石油化学会社も工場がないため、そっち関係に詳しい都民が少ないのかもしれない。

ガスを作るのに、ベンゼンは使わない。現在は、LNGを輸入し、そのカロリー調整としてブタンガスを混ぜるというようなことが主体であり、タンクの中には液化あるいは気体のガスが入っているのだから、ベンゼンが地上に残ったりしない。逆に大昔なら石炭からガスを作っていたのだからこちらもベンゼンはほぼ出ない。

となると、大量に発生していたベンゼンは何なのかということになるが、推測すると数十年前に使われていた石油製品であるナフサをタンクの中に液体で保管している間に、タンクの底板が腐食等で破れ、かなりの量が漏れて地面に吸い込まれてしまったというような事故があったのではないだろうか。数十年前の常識で言えば、油が地面にこぼれても火が出たわけじゃないので、工場内の秘密ということになったのではないだろうか。本社に上がったかどうかすらわからない。

となると、タンクの回りに集中的に高い数値が出るのだろうから、その場所を特に重点的に処理すべきなのだろう。過去のことを知っている人はいるはずなので、探しだせばいいはずだ。

それと、ベンゼンはかなり揮発性が高いため、普通は蒸発してなくなる。土の中に深く浸み込んだということとなれば、そのエリアを特に重点的にやるのが効果的だろう。そして猛毒ガスということじゃないので、濃度が異常に高い部分は除去して焼却し、その他の低濃度部分は、畑を耕すように掘り返して日光に当てれば1年ぐらいでどこかに消えるはずだ。それに盛り土とかコンクリで覆うというのは正しくない方法のような気がする。土の場合はいずれ大気中にでてくるし、コンクリで覆うと地下水に混入しそうだし、困ったことに、出現する時にはランダムに大量に出たりする。有害度は全く違うが福1の汚染水みたいな話である。

とはいえ、既に土地の上に高額な建物をのせてしまったのだから困ったものだ、ということだろう。

そして、長い期間があったのに、何をやっていたのだろう。普通なら、ベンゼンが検出されるような場所には作らない方がいい。(原発も、断層があるとかないとか議論になっているが、そんな微妙なところに建てなければいいのに)


次に、環状2号線。マッカーサー道路といったり、オリンピック道路とかいうが、豊洲から若洲、さらに夢の島、新夢の島とつながっている。ようするにゴミ道路。市場や五輪ということで、ゴミと親和性がないため、禁句となっているようだが、ゴミの処理も昔はそのまま埋めていたものの、今は、焼いて量を減らしてから埋めるためゴミ用地は、そんなにたくさんはいらなくなってきている。とはいっても必要なのだが。


どうも、まとまりのつかない話に終わってしまったのだが、9月にベンゼン濃度の調査で、来年2月に公表って、どういう意味なのだろう。サンプルからどんどん蒸発してしまい何も残らないのではないか。基本的にはすぐに判明するはずだが、その時間感覚もよくわからない。