ショッピングモール拡散は新たな格差を

2013-10-28 00:00:59 | マーケティング
半年少し前から、横浜の都筑区に合わせ、岡山県の倉敷に仮寓を借りているのだが、事前の予測と異なって横浜にいるときとあまり変わらない生活を送っている。というのも、倉敷には二つのショッピングモールがあり、さらにイオン系の中型スーパーや元デパートがスーパーに宗旨替えをしてあちこちで店舗展開していたり、コンビニも各種無数にある。

決定的に不便なのは、シネコンがないのと、クリーニングが超高額なことぐらい。

ショッピングモールは、イオンモールとALIO(三井アウトレット付き)。どちらにも全国でおなじみのチェーン店が1セットというか2セット揃っている。ユニクロと無印、スタバにチョコクロ、カルディ、ABCマートや、スポーツオーソリティとかタワーレコードまで2店ある。

こうして、全国の地場商店や中規模チェーンが崩壊していくのだろうと、よくわかるのだが、横浜の都筑区といえば無数に乱立するショッピングモール群で有名だが、決定的に違うのが、アイテム数だろうか。多くの店舗の面積は倉敷の方が1/3ぐらいだろう。それがアイテム数の差につながっていて、なかなか理想のショッピングができない。礼服用のワイシャツを買いに行っても綿ポリばかりで綿百は見つからない(クリーニングが高いからだろうが)。ズッキーニとアンチョビでパスタを作ろうと思っても素材を集めるために、別々の店を歩き回らないといけないし、アンチョビを手に入れてもズッキーニが手に入らないこともある。

つまり、ショッピングモール革命の裏に新たな国内格差が発生していると言えるのだろうか。

一方、逆に進んでいると思われるのが、電子マネーやポイントカード。倉敷に来る前には、PASMO(交通系)とnanaco(作っただけ)とポイントカードはPONTAだけだったけれど、nanaco、WAON、Edyの電子マネーはフル活用となる。ポイントカードはPONTAに加え、T Cardを作成。その他、ハウスカードは上新電機にゴルフ5にニトリ、タワーレコードを追加。クレジットカードも各種取り揃えていて、リッチマンが使うという長形の財布には領収書や紙幣などの紙屑を入れ、プアマンが使うという二つ折れ財布に各種カード類ということになる。一応、カードは逃げていかない様に上下逆にして財布に入れておく。ローソンの店頭で、セブンやファミマなどのカードの中からポーカーのカードのようにポンタを切るのは恥ずかしいので、店内に入る前に取り出しておく。さらにコインは別財布で計3つ、持つことになる。家や車と同じだ。

イオンやセヴンが本気で銀行業をやっている理由がよくわかるのだが、みんなが始めれば同じような気がする。

ところで、イオンモール(およびイオンタウン)の出店は、かなり異様な速さに感じる。おりからY電機の赤字が伝えられているが、いざ経営危機になれば、ポイントカードに貯まったポイント数が全国一斉に浴びせかけられ、しばらくは、現金の入金がなくなってしまうかもしれない。その規模の資金不足を助けられる銀行はないように思える。(Iのことではなく、とりあえずYのことだが)