最後の日、延期

2013-10-18 00:00:54 | 市民A
米国債務上限問題にギリギリで妥協案(というか延長戦)がまとまる。もともと今回のチキンレースでは、すでに一部公務員の自宅待機(というか給与カット)が始まっていたので(つまり野球で言えば9回裏の1アウトぐらいか。17日になると2アウトになるという意味)、破綻スケジュールが始まるということのようだ(分野別デフォルトスケジュールも作成されていたようで、国債償還不能よりも軍人給与未払いの方が先に行われるようだった)。

それで、たぶん人類の文明崩壊って、こういうことから突然始まるのだろうなあとなんとなく思っていたのだが、大恐慌の後、結局第二次大戦になっていったと考えれば、世界中の政府がヒックリ返ったり失業率が50%になったり、まあそんなところだろう。

それで、破綻回避になったとしても共和党というものが、これからどうなるのかよくわからない。もっとも子ブッシュ政権の頃から、ネオコンとかティー・パーティとか特定の傾向の強い集団が、共和党とか女性副大統領候補とかを仮主としてシロアリ的あるいはトロイの木馬的乗っ取り作戦を展開していて、結局うまくいかない。元々、品のない国ではないが、「ネオコン」はもともと政権政党に寄生すべき集団だし、ティー・パーティーは「今の米国を壊して古い米国に戻りたい」人たちの集団だし、共和党支持者のことなど眼中にないわけだ。

で、お茶が冷めた時に、共和党に何が残るのだろうか。

もっとも民主党にしても、日本で言えば「自民党+民主党」みたいな広範囲な政策集団なので、共和党がなくなるか弱体化した場合、民主党が二分割されるかもしれないと思うが、時間はかかるだろう。

共和党に似た政権は日本には存在しないが、主義と無関係に、グループをまとめ切れない点からいうと(日本の)民主党に似ているのだろう。

150年前の民主党と共和党の関係は今の逆だったのだが、その後、大恐慌やヴェトナム戦争の時代を経て右左が反転したようだ。(日本でもTPP問題では、民主党がJAの権益保護を目標にするのだろうか。茶番。)