地球から夜がなくなると・・

2011-12-12 00:00:00 | 市民A
月食を撮影するのに疲れきってしまったのは、天の高いところを撮影することになったためで、カメラに望遠レンズを装着し、三脚に固定して、レンズを上向きにセットするのだが、月をファインダーに捕えるために、「犬のおすわり」みたいな格好で、しゃがみ込んで下から上向きにのぞかなければならないのと、さらに月は意外に速く動くので、しょっちゅう位置を修正しなければならない。

本当は、月食にちなんで、月と太陽とどちらが大きく見えるのかを計算しようと思っていて、大きく二つの方法を考えていたのだが、時間がかかりそうなので、後回しにする。

一つの方法は、地球からの距離の二乗に反比例して小さく見えるということと実際の球体の直径に比例するということなので、二つの積の大小で比較するという方法。二つ目の方法は距離と直径から三角関数で、地上から見える直径の全天中の角度を計算するという方法。前者は相対関係で後者は絶対値を計算する方法。

で、時間がないので、別の天体の話。先月のR25誌に書かれていたオリオン座のペテルギウスの超新星爆発のこと。これが結構地球に近い。オリオンの肩の位置にある星で、全天で9番目に明るい。距離は地球から640光年。だから、既に星がなくなっているかもしれない。

shisei


で、まず25光年以内の天体は衝撃波を受けて壊滅するそうだ。1万光年離れた「カシオペア座A」は地球では330年前に爆発を観測されたそうで、現在10光年にわたって放射線物質を放出している。かなり明るいようだ。

それで、ペテルギウスが爆発するのがいつか(というか、いつ地球で観測できるか)ということだが、明日かもしれないし、千年後かもしれない。太陽の千倍程度の大きさだそうで、木星あたりまで膨らんでいるようだ。で、そうなると太陽とは別に別の場所が明るいのだから、夜がなくなる。爆発は2週間続くとみられていて、2週間夜がなくなるとどういうことになるのか、よくわからない。

それで、問題は、超新星が爆発するときに星の回転軸の上下方向に強力なY線が放出されるので、これが地球に到達すると、地球の生命は絶滅するといわれている。ただ、NASAの観測では。20度ずれているそうだ。もっとも爆発する時に軸が変わることは十分考えられるし、地球だって20度以上傾いている。

ただ、小惑星が地球に衝突するのを防ぐことは難しいが、Y線をカットするというテクノロジーは既に人類が手に入れているように思えるので、あらかじめわかっていれば何とかなるかもしれない。もっとも人類の大部分は馬鹿なので、そういう緊急時にだって、政権争いに明け暮れているのかもしれない。