日食観察グッズ

2009-07-19 00:00:13 | マーケティング
nisshoku2こどもの頃に、濃色のプラスティックの下敷きを使って、日食を見た記憶があるのだが、いつの頃だったろうか。

最近、眼を傷めるから専用のグッズを使わないといけないという話になっている

「下敷き」という商品が消滅しているのかもしれない。そもそも、小学校の机は木製であって、表面は傷だらけで平らじゃなかったから、下敷きがないと字を書くことができない状況だった。木製の机は、刑務所製と決まっていたようなもので、団塊世代用の粗製乱造方式が、老朽化して生き残っていたのだろう。ナイフで「バカ」とか彫られていたような。

そのうち、金属製の机に置き換わっていき、下敷きは、その用途を失ったのだろう。

下敷きを使って鉛筆で文字を書くと、どうしても字が巧く書けなかった。


ということで、日食観測だが、このメガネが相次いで売り切れてしまったようだ。どうも、関東が梅雨明け宣言してから、急に日食の話になって、在庫が払底したようだ。

インフルエンザのマスクと同じである。

調べると、525円のサングラスというのが人気商品だったようだが、それが売切れてしまう。

その後、「公認・日食メガネ」というのが登場する。世界天文年2009日本委員会から公認太陽観察用具としてお墨付きになる。1500円。これも売り切れてしまう。

そして、次に現れたのが,amazon特製の日食メガネである。「公認」ではないが、1500円。思い切りamazonのロゴ入りであるが、ついに注文クリックをする。

suncatchそして、二日後に到着。

その後、この商品も売り切れる。

ところで、これ、自分で使うのではなく、ある施設のこどもたちに寄付することになる。普通の学校なら、日食の時間には校庭で理科の観察ということになるのだろうけど、世間はいろいろと広いわけだ。まあ、自己欺瞞と言われたくないけど。


関東では、午前10時頃から食がはじまり、ピークが11時過ぎで12時30分頃終わる。太陽の4分の3ほどが欠けるのだが、太陽の光は偉大なので、このグラスを使わないと、日食が起きていることすら、はっきりわからないだろう。

もちろん、このグラスは、仕事が終われば何の役にも立たないだろう。ゴルフのパターの時、ラインが良く見えるとかあれば、人気再沸騰商品として再利用できるのだけど。

ところが、新しい情報である。

配布の日食観測グラスに欠陥=失明の恐れ、注意呼び掛け-科技機構

22日に全国で観測される日食を前に、科学技術振興機構(JST)が全国の小中学校や科学館などに配布した日食観測用グラス約4万8000個の一部に、遮光プレートが脱落する欠陥があったことが17日、分かった。遮光プレートなしでの観測は失明の恐れもあるため、JSTは「異常のあるグラスは絶対に使わないで」と呼び掛けている。(時事通信)

amazonブランドも同じメーカーのようだ・・・・


さて、世界的にみても皆既日食が見えるゾーンは限られていて、インド西部から北部を通り、中国南部の武漢から上海、そしてトカラ列島から奄美北部、屋久島、種子島。そして、かなり離れて硫黄島からマーシャル諸島だそうである。

このうち、スモッグのきつい上海と雨の多い屋久島、上陸禁止の硫黄島を除くと、トカラ列島、奄美あたりが絶好の観測ポジションであるようだが、別の問題があるそうだ。

トカラ列島の日食観察者は火山に注意を 気象庁が呼び掛け
配信元サンケイ 09/07/16 18:37

気象庁の桜井邦雄長官は16日の定例記者会見で、22日に皆既日食を観察できる鹿児島県・トカラ列島の諏訪之瀬島などで活発な火山活動が続いているとして「日食の観察に訪れる人は、火山情報に十分注意してほしい」と呼び掛けた。


suncatcherx眼を焼かれないように注意していても、全身が焼けてしまう可能性があるわけだ。大雪山の低温から、やっと生還したのに、ヒグマに襲われるようなものだろうか。