スポーツ瀬戸際シリーズ(1/3)

2005-04-06 20:28:17 | スポーツ
中村紀洋の運命は?
メジャーリーグの開幕を直前にして、中村選手にマイナー行きが宣告された、という記事が多いが、もともとマイナー契約だったから、ちょっと事情は複雑なようだ。確かにオープン戦の結果から言えば、彼がマイナー(AAA)に行く必然性はない。記事を色々読んでいると、もともと、中村より先にドジャーズが契約していた別の2選手とは、「成績が悪くてもマイナーには行かない。」という条項が入っていたらしい。となれば、ドジャーズ側が中村とマイナー契約にこだわった理由もわかる。ダブルブッキングだ。要するに、他の内野手が故障者リストに入った時しか出場できない。しかし、他選手の「マイナー拒否条項」の存在がなぜ明らかになったかということは、ちょっと意味がある。通常、契約は2者間の問題であり、開示されない。ドジャーズが漏らしたのは、中村問題がこじれそうな(思いもかけず成績がよかったから)展開になってきたからだろう。

問題は、ここから先だ。
1.すなおにAAAに行って、じっとチャンスを待つ方法。
2.他のメジャーチームに移籍する方法。
3.日本でプレーする方法。
彼は、自身のHPでは、1のマイナーでチャンスを待つと表明しているが、本当は2でもいいと思っているだろう。そして3はまだ早い。

一方、ドジャーズは3を希望しているだろう。変な契約を結んだため、不調の選手を抱え込んだ時の責任問題が浮上するだろうから、彼がアメリカにいては困るのだ。

脇腹も痛めたそうだし、しばらくは潜水艦的に求職活動をして、メジャー他球団を狙うのが一番いいだろう。ただし、すぐには難しい。すでに、どの球団も新年度の構想は確定している。しかし、ゲームの特性上、勝星と負星は同数になる。調子のいいチームがでてくるのと同時に、計算違いが露呈する球団もでてくる。なにしろ30チームもある。絶対に動きがでてくるはずだ。それまでは、けがを口実に商品価値を下げないようにしておく必要がある。

元々、気が弱い性格らしいし、体内に「怒り」とか「不信感」とかを溜め込んでから爆発させた方がいいかもしれない。すぐに日本に帰るなど、論外だ。ヒールになるだけだ。

スポーツ瀬戸際シリーズ(2/3)

2005-04-06 20:27:10 | スポーツ
4d085969.jpgフェラーリ疾走ならぬ失走。

開幕2連勝のルノーに対抗するため、新車の投入を2レース早めたフェラーリだが第三戦バーレーンGPは大敗。予選2位の大本命M・シューマッハだが12周でリタイア。リタイアしたのはローマ法王に弔意をしめしたからではない。フェラーリのドライバーはドイツ人とブラジル人だ。

結果、ルノーは今回もトップ独走。結局3試合ともすべての時間、ルノーがトップを走りつづけていることになる。そして2位には、またしてもトヨタ。そしてBARホンダは2台ともリタイア。漠然とした不安が、着々と現実化している。フェラーリもホンダも焦りが焦りを呼ぶ構造だ。

レースはこれから佳境に入り、欧州シリーズ。3週間後にサンマリノGPから各国を転戦する。ここで、それぞれのチームの課題を整理してみると、

フェラーリ・・まずは、完走することだ。そのためには新開発車の機械的トラブルを減らすことだ。といっても、ルノーの独走を見ると、無理を重ねていくのだろう。

ホンダ・・ほとんど、まともに走っていないのだから、今年は白旗のようだ。

トヨタ・・とにかく、1番になるには、どこかで「無理」をしなければ、いつまでたっても2位にしかなれない。マシンの限界まで走ってみることだ。

ルノー・・実は、弱点があった。スタートそうそうに他車と接触したフィジケラ選手がピットに入ったが、メカニカルとの連携が悪く、そのまま周回を再開することになった。その結果、次にピットインした際、再起不能になった。3戦とも全く順調だったので、ピット作業に慣れていないという状況だった。要注意。

タイヤ・・ルノー、ホンダはミシュラン。トヨタ、フェラーリはブリジストン。タイヤ交換できないため、晴雨兼用タイヤを目指した結果、両メーカーとも同じような、スリックタイヤに溝を切ったような設計。実は、まだ雨のレースは経験がない(予選ではあるが)。ここは未知数だ。

第4戦にはトヨタ勝機ありだろう。フェラーリはもう1試合は必要だろう。そしてホンダはまだ迷走するだろう。

ホンダといえば鈴鹿サーキットの株主。4月4日に日本GP(10月9日開催)のチケットは発売されたがあっという間に売り切れ。そして、まもなくトヨタが株主の富士スピードウェイの改装も終了。将来の日本GP誘致をめぐり両社が争うことになるのだろう。

もう一つ、つまらない興味だが、ルノーのフロントノーズのCMはJTが提供していて、「MILD SEVEN」と表示されている。欧州の多くの国では、たばこに「MILD」の表示を禁止しているはずである。さて、・・・

スポーツ瀬戸際シリーズ(3/3)

2005-04-06 20:26:07 | スポーツ
d4ecd448.jpgジーコの悪運に乗るだけでいいのか?

予選3試合終了でイランが勝ち点7、日本6、バーレーン4、北朝鮮0。今度の予選の一つの特徴は、「すくなくても3位」になることだ。そうなれば、アジアB組3位とH&Aで戦った後、北米4位のチームと対戦して勝てばドイツにいける。

ということは、仮に北朝鮮が第4戦(イラン)で負けても、たぶんまだ3位になる可能性はあるはずだ。第5戦の日本戦では、まだ生きているだろう。そして、おそらく最終戦の時でも、代表2チームのうち少なくても1チームは決まっていないような気がする。

最後のイラン-日本戦はアジアカップの予選最終戦のような、のんびりした試合になる可能性もありそうだ。

ところで、北朝鮮戦では、ロスタイムでのラッキー。イラン戦は1-1に戻したあと、作戦の明示がなく、うかつに前がかりになり敗戦(慣れた3バックでサイドバックの守備力を使い引分けに持ち込むべきだった)。バーレーン戦では、オウンゴールでかろうじて勝ち点(オウンゴールの瞬間は、味方が12人、相手側が10人になっているということだ)。戦術的に成功しているとはまったくいえない。

そして選手交代は、「常識的」でインスピレーションもない。交代は、同じ位置の選手同士であり、スタミナ切れのフォワードの交代がめだつ。相手側が守り易いわけだ。そして、前監督トルシエと同様に「えこひいき」が目立つ(私見だが)。

今回のメンバーで最終的にどこまで狙うかなのだが、「ドイツでベスト8」になるためには、このままでは難しい。ドイツに行くまでに、ラッキーのすべてを使い切ってしまうだろう。

しかし、悪運が続いても勝ってしまうと、監督交代の口実が得られない。もう、リスクはあっても、アジア3位になって、季節はずれで、残る1議席を争うようになれば、もう監督解任に国民的合意が得られるのではないだろうか。

しかし、4位になったら、それでおしまいだ。地球の裏側の全試合の中継を録画するための、次世代高画質録画装置の売れ行きも散々なものになるだろう。